今朝、東京FMのブルーオーシャンを聞いていて、「行動経済学は最強の学問である」を書いた女性がゲストで出ていた。
でも、このひとのいってることってエセ心理学のマーケティングやん。
全然、まともな行動経済学の話じゃない。
こんなデタラメな本を出せる時代、売れるならなんでもいいという時代になったんだな。
私はこれじゃ、この間の「私の見た未来」とかオカルト本も全然否定できないと思う。著者が「私はこう思っている」といえば真実かどうかなんてことより、言論の自由の話になる。
嘘かほんとか、は読み手が判断しなければならない。読み手の知性が今まで以上に問われる時代になっているということだ。
誹謗中種にならないように致命的な例をあげておく。
このひとは番組の中で「人間は一日に3万以上のことを考える」といった。あちこちで言われているようだ。そう書いた論文はあるようだ。でも、論文だから正しいとは限らない。
簡単な計算だ。
一日24時間=86400秒
86400/30000=2.88
つまり24時間寝ないと計算しても2.88秒に一回違うことを考えていることになる。
これから8時間睡眠を引いてみよう。
一日16時間=57600秒
57600/30000=1.92秒
あなた、こんなに思考がコロコロ変わる、おちつきない人ですか?
深く物事を考えることが一瞬たりとないということですけど。
ちょっと考えればわかることを鵜呑みにしている時点で、もう学者でもなんでもない。
そこいらにいる通俗心理学者や名乗ったものがちの脳科学者と同じ。
こういう人の言っていることには大量の嘘がまざっている。
「統計学が最強の学問である」同様、こんなクソみたいなタイトルをつける本は読む価値はない。