(タイトル図は変態作家 夢野久作が書いた本より。)
サラリーマン生活を辞めて1年以上経ちました。
思い起こすと変な人たちにも出会い、一緒に仕事をせざるを得ないこともありました。
もちろん、私も変な人ですからあることないこと、いろんな悪口を言われています。でも人生を振り返ってそれでいいと思っています。理由は後述します。
まず近づいてはいけない人の種類から。
○チガイ
意外に身近にいます。特に多いのがウソと現実の区別のついていない人。相手によってコロコロ言うことが変わるけど、なにを言ったか覚えていない。彼、彼女の世界は外界とは明らかに異なります。
元々、嘘は相当に頭が良くないとつけません。そこいらの人が嘘をつくとたいてい論理が破綻してバレます。
ところが、破綻していることをモノともせずに嘘を言い続け流人たちがいます。普通の人の理解の外です。
考えて欲しいのですが、社会は○チガイの認定には極めて慎重です。物理的な危害でも加える存在でなければ警察も動きませんし、病院に強制入院もさせられません。
ですから、軽度の○チガイは世間に放置されています。意外に多いのです。
極端に自己肯定感の強い人間
やはり考え方の偏った人です。中年以降に多い気がします。
自分の実力、なしえたことはさておいて批評だけは一人前です。
最後にいた職場で同じ職場のAさんに私は「あなたがやっていることは全部間違っている」と言われたことがあります。
Aさんは東芝の子会社でサポートエンジニアをしていただけの職歴で、数個のソフトウェアには詳しくてもひとりじゃなにもできません。それでもIT業界をすべて知ったつもりになっていました。そういう素人エンジニアはよくいるのです。「井の中の蛙、大海を知らず」なのですが知らないものは知らないのでお客に叩かれない部署にいると、プライドはどこまでも昇っていきます。
職歴書けばわかるとおり、エンジニアとしての経験値は私のほうがはるかに上であり、上司にも評価されていたので気にもとめていませんでした。
このひとは家庭内でも同じことやってるんだろうな、と家族が気の毒でした。
卑怯者
これは世間にも多いですね。X(旧ツイッター)で炎上コメントなんかを投げる人間。他人と一緒なら自分は安全に人を叩けるという誤解のもと、やっすいカタルシスを求めて誹謗中傷を書く。
会社でもえらいさんにわかりやすく媚を売り、媚びることも出世の手段だと恥じない。会社は仕事ではなく人間関係で成り立っていると信じ込んでいる人。ビジネスに真剣じゃないんです。
こういう人はだいたい二枚舌で、職場でも陰口をたたきます。陰口の輪にはいると仲間になったように錯覚しますが、実情はお互いがお互いの悪口をいう負のスパイラルに入ります。仕事ができるならば、くだらない集団にかかわってはいけません。
さらに卑怯者は人を追い落とすことに快楽を感じます。ですからあなたから文脈を無視した言葉尻、たとえば「結婚なかなかできないね」の主語を〇〇さんについて言ったなどと捻じ曲げて噂を流します。目立たない人ほど子どものころからそういうことをやっている人が少なくないので気を付けてください。非常に手慣れています。
それを信じて眼の前のあなたという現実より噂話を信じる判断力のない人は少なくないのです。
これらの人々とは仕事上はにこやかにしていても、プライベートでは一切つきあわないことです。
もともと職場って仕事をする場であって、家族でもなければクラブでもありません。
毎日行くから親しくなりたいのかもしれませんが、そうするとぬるま湯に浸かった状態に成り果て、実力をつけることも転職して所得をあげることも考えなくなります。
自分の幸せへの道を考えるとつきあっていていいことはなにひとつないのです。
自分がプロとして生きていきたいのであれば、今の職場の人間関係にかかわる必要はないし、やがては縁がなくなるということを知ってください。いつまでもつるんでいると、そのグループ以上の人間になれません。
「そんなプロになってキャリアパスをあげるなんて無理」と思う人は残り7割の社畜になるしか方法がないので、上でいえば卑怯者になるべきです。
サイコパス
世の中ではEQが高い人のほうが出世するなどと言われています。EQとは「「感情をうまく管理し利用する能力」のことをいいます。」なんだか思いやりがありそうな人を期待してしまいますが、サイコパスとEQが高いは矛盾しないんです。
サイコパスとは「他人の痛みに鈍感で、自分最優先の人」です。イヤな人間ですが、経営者に多いのです。じゃなきゃ、自分たちの失敗で社員を路頭に迷わせるリストラなんてできると思いますか? こういう人たちは頭はいいので他人の感情を推測する能力には長けています。サイコパスなので共感はしていません。ただ理解してコントロールすることはできるのです。まるで水槽の中の金魚を餌でコントロールするように。
個人的にはつきあいたくなくても、仕事と割り切ってつきあわねばならない人々です。弱みを見せれば必ず食われます。
さて、あなたは人生で被害者の立場を取ることと加害者の立場を取ることとどちらが多いですか?
もし被害者の立場を取ることが多いなら要注意です。人生への態度をよくよく考えたほうがいいです。なぜならば被害者の立場を取っている限り、自分の人生を作り出す方向に考えが向かないはずです。いつも環境や他人に難癖をつける人々は、自分ではなにも新しいこと、高い付加価値をつけることができません。やらないのではなく、できないのです。自分に実力がないことは内心よくわかっていますから、賢い誰かがやってくれることを待っています。自分はリスクを取らずに文句だけ言って報酬がほしい。
残念ながらサラリーマンのうち7割位上がホンネではそう考えています。しかしそれでは会社は利益を出し続けられません。今日のビジネスが明日は立ち行かなくなるのが現在です。
個人も今日の仕事が明日もあり、漫然と続けていたら昇給するって考えている人は会社という親にすがる子供です。
世間でいう「コミュニケーションがとれる」調子がいいだけの人を多くのサラリーマンが好むのは残りの70%だからです。調整はできるかもしれません。しかし稼ぐネタ、仕組みはなにも生み出せないのです。
他人と調子をあわせるためのポジティブではなく、自分の人生をポジティブに生きようとするならば、上にあげたメイワクな人や批判する人から離れ、志を同じくする人を見つけ、共に行きていく道を選んでください。