言うまでもなくウォーレン・バフェットは金融界の巨人だ。
彼はここのところ株を売り、現金化している。
これにはいくつかの意味があると、私は考えている。
- バフェットの年齢。もう94歳だ。
どんな投資をしたとしても結果を見ることはない。 - 金利の上昇。短期アメリカ国債の金利は4.7%となっている。
株で得られる利益率との比較となる。 - S&P500の不安定さ。
完全にバブルである。崩壊する。問題はいつかがわからないこと。 - 運用会社バークシャ・ハサウェイが巨大すぎること。
ざっくり50兆円ものファンドだ。
だから彼は債権を買っているようだ。
債権はドルをもっている国家が圧倒的に都合がいい。為替リスクが大幅に減る。
日本円ベースだとドル建てを買うことは厳しくなる。
ということは円建ての債権でリスクを評価しながら債権を買うことが、よい投資方法なのかもしれない。
ただし、どれくらいの時間軸で考えるかが鍵となる。良いビデオを見たので貼っておく。
最後に忠告だが、いまだに「バリュー株投資」、つまり実はビジネス上の価値は大きいが市場がそれに気づいておらず株価の低い企業を見つけて買っておけ、はもはや意味がない。
もっと言うならばすでに四季報に意味はない。
なぜならば、経済全体がほいほい伸びるような時代ではないことと、コンピューターの発達でデータ解析は一瞬だ。四季報はデータをIT知識があまりない人のために記者が言葉にしているだけで根底にあるものはデータだ。
成長企業があったとしても、その企業のやっていることの意味は四季報に書き切れるものじゃない。
世界はもっと複雑なのだ。
バフェットが実現したとはいえ「バリュー株投資」は時代遅れであることは書いておく。