ちょっと前に「Kindle本の原稿書いている」という記事書いたんですが、だいたいできました。
で、せっかく出すなら「いい感じ」で出したいと思い、巷のKindle本の自称達人のYoutubeやらをいろいろ見てみた。
まぁね、一言でいうとせこい。
本って学校、塾、文化教室なんかに似てると私は思ってる。
なにかの講座ですよね。
ところがKinde本で自称儲けているという人たちがやってることって、自分は空っぽでとにかく「売れそうなネタを見つけて」「ChatGPTやGensparkに原稿作らせて」「目立つ表紙とKindle出版+A(Amazonの本の宣伝欄)を埋めてYoutubeで宣伝し、Xでつぶやきまくれ、という。
だから自己啓発本がやたらと多い。
前から思ってたんだよね。自己啓発本っていいものも、もちろんあるけれど多くは洞察の足りない安易なものが多いな、って。
誰がそんなスカスカな内容の本を買うんですかね?
そもそもインターネットでなんでも調べられる時代に本というまとまった知識量の情報を出すためには、専門家としての「ビュー」がもっとも価値あるものだと思うんですよね。
たとえば、Linuxだってソースコード全部読めばわかるかもしれない。でも、それは大変だから専門家として「全体はこうなってる」「まずはここを見てみようか」などのガイドにこそに価値があり、本を感謝しながら買えるんじゃないでしょうか。
なにも知らない、うすっぺらいライターがうすっぺらい内容を書いたところで、いずれ「あ、こいつは」と避けられるに決まってる。
小説だって同じ。売れっ子の小説家って下調べもすごくよくやるし、プロットもよく考えてる。うすっぺらいライターがマネしたところで情報の量が違う。「小説家になろう」なんかで人気の小説「転生したらスライムだった」とか「Unnamed Memory」なんか読むと、よくここまで想像の翼を広げたな、って感心感動してしまう。
以前からKinde本って出版社が出す本より内容が薄い本が多いな、と感じていたのだけれども、こういう輩がのさばっているならばそうなるな、と納得した。
そりゃ、出版社はKindleライターを脅威に感じないわけだ。
「簡単につくれる」からと、Youtube, Kindle, ECサイトのBASEなど道具に夢中になったところで売れる「商品」は作れない。
お客になにを提供するのか、その道具としてのyoutube, kindle, baseなんだと思う。
最近はさすがに効果がないことが知れ渡って言わなくなったSEO対策とかインスタとかも同じ。
SEOで検索した人を集めても内容がくだらなかったら、あなただって去るでしょ。
インスタで飾り立てた写真があっても、当人が立派かどうかはわからない。
このあたりに可逆性(反対でも真)はない。
インフルーエンサーなんて根無し草はビジネスじゃない。
若い女性ならなにやったっていいんですよ。素人は34歳くらいまでの賞味期限だから。
公開キャバクラに過ぎないんだから。
もうこれだけで実際に売っているものはなんなのか、わかろうというもの。