雑感(日記)

本当に世の中は悪いことばかりなのか

最初に結論から書く。。

「いいことは地道な積み重ねでしか起きない。だからマスコミは取材しないし、報道もしない」

自民党において派閥がウラガネを作っていた、と批判されている。
衆議院補欠選挙がおこなわれ、ガチガチの保守である島根で支持を失ったことは事件といえる。
が、派閥は悪い面しかないのだろうか?

素人の私が知ることを述べる。
自民党は派閥の集合体だ。安倍晋三氏が総裁だった時が異例で、その期間以外、自民党では違う意見をもつ政治家は多数いた。他の政党では違う意見をもつ人を除名などの処分をするが、自民党は違った。
そのダイバシティが自民党の強さだと思っている。
新人が衆議院という政治家の殿堂入りしたところでなにもわからない。だから派閥のシニアな政治家が若い政治家を鍛えて、一人前にしていた。
考えて見てほしい。新人政治家がいきなり防衛省大臣になって、我々は安心だろうか???
派閥は作る理由がある。
それを不祥事が起きた時にネガティブな面だけ伝えて、「キャンセル」してしまって本当に国民のためになるのか?
なぜそういう当たり前のことが報道されないのか。
地道な取材をして、数年に一度は派閥や政治家の評価をすべきではないのだろうか?

次に児童相談所を取り上げる。
親になってはいけない人が親になってしまい、子供を育てられず憎悪の対象として殺してしまう。
事件が起きるたびに児童相談所がやり玉にあがる。
一方で少しだけ「人手不足」と書かれる。
いやいやいやいや、そんなに軽い問題か?そもそも人手不足は児童相談所の責任か?市長なり行政の責任だろう。
なぜ、そういう当たり前のことが報道されないで放置されているのか?
問題を掘り下げる人間は誰もおらず、事件の残虐性ばかりが報道される。
マスコミが嗜虐性をもった変態なのか、受け止める側がそういうことを知りたがる変質者なのかわからないが。

次に少子化の問題を取り上げる。
日本人の考え方、行政の方向でついに出生率は上向かない段階に来た。
この問題を考えない人は「若者が結婚して子供を埋めるように環境を整えれば大丈夫」だと思っている。
そんなことはない。
もう子供を埋める女性が全員子供を生んでも少子化に歯止めがかからない段階に来ている。
にもかかわらず妊娠した人を冷遇する、おかしな公平感を持ち出し差別する。
自分にも子供の時代があったことをきれいさっぱり忘れているらしい。
マスコミはそれを非難しない。推測だが、彼らの会社の中でもやらかしているのだろう。

そもそも今、日本で恋愛をすることはハードルが高すぎる。
社内恋愛なんてもってのほか。いつセクハラでクビになるかもしれない。
ちょっとしつこくするとストーカー扱い、別れ話で女性が納得していなかったら忘れたころに不合意性交罪で訴えられる可能性もある。
若者が不器用な恋愛を勇気をもって始めたところで失敗は許されないのだ。
婚活はお互いにもっている財産や年齢を値踏みする場と化しており、好意は後回し。まるで結婚相手を買いに行っているようだ。
結婚とはなにか?を再考すべき時なのかもしれない。
娯楽はいくらでもあり、風俗は今、体の提供者は大量にいるので安い。素人売春であるパパ活で30歳代まで食べている女性も珍しくない。
男性からすれば、給料を勝手に使われ女のわかりにくい不平不満を聞かされ、不安定な世の中で35年住宅ローンなんていう借金を背負わされなきゃいけない奴隷のような結婚なんて、する必要はない。
愚かな人間は首都圏の一億円超のマンションのためにとてつもないローンを背負うのであろう。バブルを経験した私達の世代の女性ですら、まだそのおかしさを理解していない人がいる。
さらに独身が増えればそれなりのサービスが展開されるのが資本主義だ。趣味のグループが活性化するのではないだろうか。

少子化ということは、老人が大量にいるということだ。
民主主義とは数の原理だから、老人が厚遇されるに決まっているし、国民は痛みが大嫌いだ。
(頭のいい財務官僚が少しずつ、少しずつ増税することには鈍感だ)
政治家だって票がほしいから、若者より年寄りに迎合する。
だから少子化は止まることがない。
なぜ、そういう当たり前のことが報道されないで放置されているのか?
民主主義の欠点が表面化しているのに。
日本人が現実を受け止め、共通の理解に達し、問題を解決しようと協力はできないのだろうか。

次にEVの問題をあげる。
トヨタがバイブリッドカーのプリウスを発表して数年経ったころ、テスラのEVが評判になりはじめた。
愚かなアメリカ、ヨーロッパの政治家は「環境にやさしい」電気自動車を推進することにした。
SDGsに理想郷を見出している人が多いが、違う。「環境に優しい」ことで新たな投資をし、産業を活性化することが狙いだ。
SDGsはどのように使われるかというと、このように使われる。
アメリカ、ヨーロッパ政府は「環境にやさしくない」エンジンを利用したハイブリッドカーを作っているトヨタを敵とし、排斥した。たとえば自動車産業が廃れる一方のイギリスでは、トヨタは邪魔だったのである。ジャガーくらいがせいぜい生き延びていて、ミニなんてBMWに助けられている。アストン・マーティンもベンツの援助なしでは考えられない。
イギリス政府はEVについてトヨタに難題をふっかけ、ついにイギリスから追い出した。喜んだのも束の間、後に残ったのはイギリスの自動車産業では吸収できない数十万人の失業者である。
EVで使う電池のリチウムはレアメタルだ。世界中がリチウムイオン電池を欲しがるとどうなるかなんて明らかだ。リチウムの価格は暴騰するから雑に鉱山を掘ることになる。
そして今でもリチウムイオン電池のリサイクルの目処は立っていない。どこが環境に優しいのか?
移動に必要なエネルギーをガソリンから発電所に移しただけで問題はなにも解決していない。
にもかかわらず、なーんも考えていない経産省はトヨタにEV化しろ、と詰め寄った。さすがのトヨタも「じゃ、本社をタイに移すわ」ということになっている。
そしてヨーロッパやアメリカでは各国にEVが出回り、厳しい冬の寒さで多くの人が亡くなり、電気代が何倍にもなって、始めて各国政府はトヨタの結論の正当性に気づいた。
こういう少し長いストーリーを理解できない日本人は多く、あいかわらずYahoo!の記事などで「日本はEV化が遅れている」などという恥ずかしい記事を書いてしまう。
ちなみにトヨタはまったく新しい固体電池を発明し、トヨタ・バッテリーを設立した。

すべてに言えることは、マスコミの報道は人のネガティブな面ばかりであり、ポジティブな面は流さない。
もちろん人間は危機に対して反応しやすい。
だから複雑な話は記事にする価値がないのだろうか?
単に煽ればいいのなら、テレビや新聞だって文春やFOCUSをバカにできないじゃないか。
日本社会がどこまで到達しているのか、なにが問題なのか、ということについて共通の理解を得る場はない。
場当たり的な極論「キャンセル文化」(悪い面だけ見てぶっつぶすこと)でいいならば、日本は破滅への速度をあげていくだろう。
アメリカでトランプを支持している人々はアメリカの田舎に取り残された学歴の低い白人労働者達だ。彼らもまた自分の不満解消がメインだ。その結果、ポピュリズムに陥ってしまい破滅へ向かっている。

あまり新聞・テレビを見ないほうがいいようだ。

 

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