ITで遊ぶ

なんでもスマホへ

最近、別サイトのリノベーションをやっているのですが、なかなか進みません。

理由はかつてはハードウェアでしかできなかったことが、身近にあるスマホでできるようになったものが多いからです。
それでせっせとWebアプリを作って無料でサイトで公開しています。

インストレーションとアプリ登録が面倒だし、ユーザーとしても削除するのは面倒でしょうから、Webアプリばかりです。
(最近のJavascriptのカオス状態はなんとかならんもんでしょうか。)

なぜ無料でプログラムを提供しているのか、少し長いですがビジネス面における私の考えを書いてみたいと思います。
ビジネスに関心のある人はおもしろいかもしれません。

あまり指摘されませんが、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツがすごかった点のひとつが、ソフトウェアの料金回収に「使用ライセンス」という方法を取ったことです。
彼はソフトウェアの対価をベンダー側に圧倒的に有利な「ライセンス」という制度で支払わせることにした教祖とも言えるでしょう。

ソフトウェアという言葉は常識かもしれませんが、その対価が「ライセンス」という使用権に対してのものだということを知らない人は多いように思います。
具体的にはパソコンを買ったユーザーほうはWindowsを使えていますが、自分のものではありません。中古PCを購入しても例外はPCの裏にライセンス証が貼ってある場合だけです。(だったハズ)

MS Officeなどは法人契約でもしていない限り、個人レベルでは新しく購入しないといけないはずです。
パソコンを買い替えた時、前のパソコンにはあったMS Officeを次のパソコンでは使ってはいけない、ということもありますね。

にもかかわらず、ほとんどの人は自分のパソコンも中古のパソコンも「Windowsも買ったもの」と素朴に考えていないでしょうか。
そのため頻繁にライセンス使用違反が起きます。

ライセンスビジネスは規模が大きいソフトウェア会社からすると、とてもおいしい商売です。
お客さんが大企業だと不正使用はまずありませんから、安心できます。

ここまではソフトウェアのライセンスビジネスの明るい点です。

一方、現代ではソフトウェアを作れる人は人口に比較すれば少ないとはいえ、絶対数としてはたくさんいます。
80歳過ぎの人がいけてないプログラムを書いて称賛される時代です。一昔前にオタク老人がPC-98でプログラムを書いても一般人には理解不能で、ニュースになんかなりえませんでした。

人気の出たソフトウェアは必ず類似のソフトウェアを誰かが作ります。そして無料であることが多いのです。
当然、有料にしていたら売上がどんどん減ることになります。

そしてライセンス使用違反を追いかけるのは、大変です。
インターネットのアングラサイトではユーザーIDとパスワード、どのようにライセンスチェックをかいくぐるかの情報は普通に転がっています。
このような現象の背後には「ソフトウェアは無料なんじゃないの」という期待が普通の人の感覚にあるからではないでしょうか。
理屈ではライセンスとか著作権とかを理解していても、人間は感情の動物です。

よほど専門的な知識が必要なソフトウェアでなければ、ソフトウェアだけでビジネスをすることは決していいビジネスモデルではないのです。

しかし、ソフトウェア自体で売上をあげることを考えないで、マーケティングツールと割り切ると話は変わります。

どんなECサイトのマーケティング本を読んでも(私の知る限り)絶対に書いていないことがあります。それは「マーケティングツールとしてのソフトウェア開発」です。
ゲームであっても実用的なものであっても、ソフトウェアを自分のサイトに置いておいて使ってもらうことは強力なマーケティングツールとなります。

よく見かける例はWordPressのテーマを無料で提供するなどでしょうか。

近所の大きいショッピングモールに行ってみてください。ゲームセンターやフードコートといったエンターテイメントがありませんか?
Amasonには無料の動画、音楽やゲームがありますよね。

あれ、なぜだと思いますか?ちょっと考えてみてください。

サイト(場所)への滞在時間が長いほど、お客さんの好感度はあがり、お金を落とすからです。

だからサイト上でちょっとしたソフトウェアをゼロ円で提供することには意味があるのです。

ゲームを無料でやらせ、ガチャなどのチートツールでマネタイズするというのは、有料ソフトとマーケティングツールの間に位置する、たまたま発見された方法ですが、非常に優れたマーケティング手法といえます。

上記に書いたようにライセンス料を追いかけるためには、大企業のお客さんがいくつも必要です。
一方、零細企業でやっていてプログラムを作る能力があるのであれば、マーケティングツールと割り切ったほうが会社全体のビジネスとしてはプラスとなります。
最大のメリットはECサイトのマーケティング論を書く人が考えつかないほど大きな他社との差別化が可能であることです。

たとえば、某セキュリティ会社にいたころ、後輩に頼んで会社で使っていないIPアドレス2つばかりを使って、(明らかにハッキング狙い)アクセスに来たTCP/IPのアドレスから推定した場所をGoogleマップに表示するアプリを置いてました。
みんなおもしろがって見に来てたんですよねー。私が退職後、やっかみからか削除されましたが。
こんなものでもつまらんホワイトペーパーのPDFよりよほど見たくないですか?

投資したカネはすべて回収しないと気がすまない、普通の経営者にはなかなかできないことですが、開発能力がサンクコストにできる企業ならば考えてみてはいかがでしょうか?

だから私は、せっせとソフトウェアを作っているのです。
圧倒的に他社のECサイトとの差をつけるために。

 

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