「クリエイター」って言葉があって定義は「クリエイターとは、自身の技術・スキルを使い、さまざまな発想を具現化する人を指す言葉です。」らしいです。
私はしばしば思うのですが、映像や音楽やいわゆるエンターテイメント系の人だけをクリエイターっていうことに、すごい違和感があります。
テレビが「情熱大陸」なんかでもちあげなくても、クリエイターはたくさんいると思います。
考えてみてもください。世の中、実用的なものだけでいいのであれば軍隊の装備品のような商品だけがあればいいってことになりませんか?
ところが言うまでもなく、さまざまな商品が世の中にはあります。
それを作り出すことがクリエイターでなくて、なんなのでしょうか?
しかもその作り出されたものは、単なる娯楽ではなく生活や仕事の中で使われる大事なものです。
「情熱大陸」でいろんなことを言っていますが、中堅社員なら誰もが同じようなことをやっていると思います。
むしろ前提となる話が多すぎて「情熱大陸」に出てくるほどわかりやすい簡単じゃない仕事も多いのが世の中です。
こう考えると世の中は多くの人がクリエイターであり、表現者だと思います。
子供が「クリエイターになりたい」と言っていることがありますが、わかりやすいエンタメだから心ひかれるのでしょう。
テレビや映画がお互いの「クリエイター」を褒めちぎりあってナントカ賞を送り合ったりして得意になっていますが、名も無い職業人はまったく派手さはないですが、世の中にクリエイトしたものを提供しつづけていると、私は思います。
たとえば、スティーブ・ジョブズがアップルを動かして、ガラス画面をこすって指示を出せるデバイスを作りだしました。その革新的な技術は間違いなくクリエイトされたものです。
世の中の狭義の意味でのクリエイターはいろいろ作っても、その制限を超えることができません。
いつか、技術者という本当のクリエイターは3次元を表現できるデバイスを作り出すでしょう。
狭義の意味でのクリエイターはその範囲の中でいろいろやることでしょう。
ジョブズにダメ出しされながら画面を作った技術者達はあまりしられていません。静電電極をもったガラスはダウ・コーニング社製だったと思います。
名前を知られていないクリエイターがやっていることのほうが、高度で難しく、簡単には説明できないものばかりではないでしょうか。
我々は正しい方向を向いて敬意を払っているでしょうか?