日本人の若者で気になることがある。
それは「すべてを他責にする人」の存在。
私が生涯で会った人なんて限られるけれども、日本以外で見かけたことがない気がする。
そこから考えると、日本では親から徹底した甘い「優しい虐待」をされて育った人が「自分以外がすべて悪い」と考えるのではないだろうか。
私のような年寄りは子供のころ「世間と折合いがつかないならば、おまえが悪い」という価値観で育てられたからなぁ。
だから女の子と仲良くなったつもりで、告白して振られても「あー、自分がダメだったんだな」と思うだけで、そこに被害者意識など芽生えたことはなかった。
あまりないことだけれども、一度、とある事件の被害者になったことがある。
明確に被害者だと認識すると、人生こんなにラクなのか?と思った。
もちろん心理的には凹む。しかしそれは日付薬や心の持ち方で変わる。それよりも自分の責任ではないからと人の責任を追求し、どうしてくれるのかと解決策を求めることがこれほど気楽なものだとは知らなかった。
相手の責任の範囲を広げれば、どんどんラクになる。会社で怠ける理由も「あの時、あんなめにあったから」と考えれば自分の怠慢のせいじゃなくなる。
もちろん心の傷の深さは人それぞれだ。だから誰にもわからない。それが本当か、嘘かもわからない。
そして心の傷は本人がこの世に生まれてきた以上、最終的には自分で治すしかない。他にどうしようがある?
ところが今の世の中は激変しているようだ。プレジデントオンラインの「なぜ若者の恋愛離れが進んでいるのか…その理由は「お金がない」「仕事がない」「出会いがない」ではない」にあるとおり不同意性交罪が2023年7月13日から施行された。
どういうものであるか条文を引用する。
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第百七十六条から第百七十八条までを次のように改める。
(不同意わいせつ)
第百七十六条 次に掲げる行為又は事由その他これらに類する行為又は事由により、同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態にさせ又はその状態にあることに乗じて、わいせつな行為をした者は、婚姻関係の有無にかかわらず、六月以上十年以下の拘禁刑に処する。
一 暴行若しくは脅迫を用いること又はそれらを受けたこと。
二 心身の障害を生じさせること又はそれがあること。
三 アルコール若しくは薬物を摂取させること又はそれらの影響があること。
四 睡眠その他の意識が明瞭でない状態にさせること又はその状態にあること。
五 同意しない意思を形成し、表明し又は全うするいとまがないこと。
六 予想と異なる事態に直面させて恐怖させ、若しくは驚愕(がく)させること又はその事態に直面して恐怖し、若しくは驚愕していること。
七 虐待に起因する心理的反応を生じさせること又はそれがあること。
八 経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮させること又はそれを憂慮していること。
2 行為がわいせつなものではないとの誤信をさせ、若しくは行為をする者について人違いをさせ、又はそれらの誤信若しくは人違いをしていることに乗じて、わいせつな行為をした者も、前項と同様とする。
3 十六歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者(当該十六歳未満の者が十三歳以上である場合については、その者が生まれた日より五年以上前の日に生まれた者に限る。)も、第一項と同様とする。
(不同意性交等)
第百七十七条 前条第一項各号に掲げる行為又は事由その他これらに類する行為又は事由により、同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態にさせ又はその状態にあることに乗じて、性交、肛(こう)門性交、口腔(くう)性交又は膣(ちつ)若しくは肛門に身体の一部(陰茎を除く。)若しくは物を挿入する行為であってわいせつなもの(以下この条及び第百七十九条第二項において「性交等」という。)をした者は、婚姻関係の有無にかかわらず、五年以上の有期拘禁刑に処する。
2 行為がわいせつなものではないとの誤信をさせ、若しくは行為をする者について人違いをさせ、又はそれらの誤信若しくは人違いをしていることに乗じて、性交等をした者も、前項と同様とする。
3 十六歳未満の者に対し、性交等をした者(当該十六歳未満の者が十三歳以上である場合については、その者が生まれた日より五年以上前の日に生まれた者に限る。)も、第一項と同様とする。
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太字は筆者がつけた。これらの法解釈として「明確にイエスという同意がない限りはすべてノーと捉えるべき」と言っている。
最初に断っておくけど、これ刑事犯罪だからね。警察が捜査する対象です。
いちいちデートの会話すべてを録音している人はいないだろうから、その時はいいと言った、どう考えても合意だった、終わったあとも仲良くしていた、にもかかわらず、数ヶ月後、いや何十年か経ってからでも、リベンジや賠償金欲しさで「同意していない、無理やりされた」と訴える例が必ず出てくる。
若い頃につきあっていて、すっかり忘れた数年経って、賠償金目当てでいきなり訴えられる可能性があるのだ。
もうそのころには、なーんにも物的証拠はない。やっていないという証明は「悪魔の証明」だ。立証なんてほぼ不可能。物的証拠なんぞない。
しかもこれは夫婦間でも成立することになっている。
いくら仲良くしていていたつもりでも、子供がいても、最近セックスした覚えがあればもうアウト。
離婚の際にこの不同意性交罪は有利になる材料として多用されるだろう。
男性が身を守る方法はひとつしかない。
カネを払って風俗に行く、呼ぶ。
恋愛しない、結婚しない。
ゴルゴ13のような生活ですな。
もともと「中年童貞」「閉経処女」という言葉が出てくるほど、異性とのコミュニケーションがうまくない人は昔より多い。
インターネットのおかげ?で人の目を見て話さなくてもよくなり、コミュニケーションをなにがなんでも取らないといけない状況に追い込まれることは、まずなくなった。
だから自分を「コミュ障」と呼んで放置している人は増えている。
その上、プレジデントオンラインにあるとおり、一般女性との交際はとても危険となった。
コミュニケーション能力が弱い人に限って、つきあっちゃいけない人とつきあってしまう。
平成時代に木嶋佳苗に騙されて死んでいった男達はほとんどがそこにつけこまれている。
相手の素性がわからないマッチング・アプリなんてもっての他だろう。
やれるのは失うものがない男だけ。訴える気マンマンの女がウヨウヨいることだろう。
そうでなくても元々、20代女性の梅毒の罹患率は上昇しており、秘密のバイトをしている女性が激増していることを示している。
今後、インターネット出会い系はますます荒れるだろう。
ネットで婚活なんて狂気の沙汰だ。絶対にヤバい。
とくに同性の友達がおらず、性格が悪いとされている人との交際は絶対にしてはならない。
性格が悪い動機の大半が「自分さえよければいい」だからだ。
つきあったり、結婚する前に徹底した身辺調査と周囲の評判を確かめる時代になってしまったと思う。
失礼だが仕方ない。
男性は性犯罪、通称、破廉恥罪はいったん有罪になると人生に大ダメージをくらう。
とくにサラリーマン人生を送りたいのであれば、絶対に避けるべきだろう。
男女問わず、裏切らない人をみつけることは本当に難しい。
普通は裏切れないように、裏切っても結果がしれているように対策をする。
それを恋愛でもやらねばならない時代がきたようだ。
ひとつの対策方法としては、アメリカと同様に恋愛前、結婚前に契約書を作っておくべきかもしれない。
まともな男性にとって恋愛は経済的にも法的にもものすごーく損な取引となった。
もしあなたが「そんなことはない。警察がきちんと調べて裁判で真実が明らかになるはずだ」と思っているのなら、おめでたい。
御殿場事件を知っているだろうか?これはなんと最高裁まで争われたのに、冤罪だった。
そしてこの事件をなんの根拠もなくでっちあげた女性はお咎めなしなのだ。(インターネットでは実名がバレている)
マスコミではなかったことにされているが、ネット上では有名な事件である。
これでわかることは性的犯罪について日本の司法は女性優遇なのだ。
芸能人のベッキーが高校時代にやっていたという痴漢冤罪をでっちあげてその場でカネを巻き上げたと番組で公言しているが、彼女がその件で罪を償ったという話は聞かない。
パパ活で振られた女性はみーんな旧パパから弁護士使って合法的に退職金がわりの慰謝料を取ることができる。
これ専門の弁護士が出てきても不思議じゃない。ビジネスとして儲かりそうだ。
一応断っておくが、不同意性交というものがおかしいと言っているのではない。読解力のない最近の一部の人はそう読んでしまうだろうから、そういう人のためにあらためて「書いておく」(ほら、バカは「書いてない」というでしょ?)
物証が乏しい犯罪で、冤罪を防ぐ処置がまるで考えられていない、被害者意識をもった人がもった印象を証言として一方的に認める法律条文であることがおかしい、と言っている。
人は自分の都合に応じて記憶を改変し、嘘をつく。それは科学的に立証されている。
あやふやな記憶を証拠とされるならば有罪になる。つまり、疑わしきは罰せられるということだ。だからこの法律はおかしいと私は思っている。
若者は経済的に追い詰められ、なんとか交際しようかと思えば法律で罪を問われかねない状況となった。
少子化を加速して日本はなにをしたいのだろうか?
ユーミンに代表される昭和、平成の間、マスコミから恋愛至上主義の情報ばかり垂れ流されてきた年寄からすると、世の中は大きく変わったな、と思う。
追記:2024/2/3
予想どおり不同意性交を利用してどんどん有名人が訴えられている。
訴えられただけで、もう有罪と見なされ処罰されている。
追記:2024/3/10