ITで遊ぶ

IT業界で会社を大きくする方法

おそらく知っている人は知っていると思うけれども、ぶっちゃけ「人非人」経営者に徹すれば上場すら可能です。

20年前、私がNTTにいたころ多くのエンジニアが必要でした。
パソナに知人が多かったので、エンジニアの派遣をお願いしました。
もちろんパソナだけで希望するスキルをもったエンジニアが揃うはずもなく、了解した上で聞いたことのない会社のエンジニアにも仕事をお願いしていました。

その中に後に”B社”として知られる会社がありました。
B社から派遣されるエンジニアは単価は安いのでスキルレベルも相当に低く、現場で仕事を教えるレベルでした。

しかし、異業種、地方から人を集めてきて、強力にパソナなどに営業し使ってもらっていると、働く人はつらくても、売上は伸びていきます。

IT業界は3重、4重、下請けの業界ですが、最下層は未経験者を採用します。
そうして本人はタイヘンですが、できないことをできると言って現場に放り込みます。
これはひどいようで、必要悪ではあります。そういう会社がないと人生の途中でIT業界に入るチャンスはとても限られることになります。

今は減りましたが、当時の私の計算では素人エンジニアが20人いれば社長はウハウハで毎年ベンツを買える計算でした。
“B社”もそういうたくさんいる会社のひとつに過ぎなかったのです。

“B社”は「スキルが低い頭数だけは多い派遣会社」として業界で知られるようになりました。

しばらくすると”B社”がアクセンチュアのコンサルを高額でヘッドハントしたという噂が伝わってきました。素人派遣からコンサルティング会社に変身を図り始めたのです。

同じ営業力でコンサルタント?をどんどん下請けとして放り込み、一定数に達した時いつしか”B社”は「コンサルティング会社」として上場しました。

この長い期間にビジネスモデルは変わっていないことに気づいてください。
そして売られて現場で働いている人々は間違いなく不幸です。

しかし、冒頭に書いたように経営者は巨額の収入を得ることができています。

“B社”が経営者と従業員の給料の乖離が激しい企業にリストされていたので、なぜそういうことができているかを書きました。

個人的には人を踏み台にするような経営者人生を送りたくないです。
おカネはやりたいことができるだけあればよく、技術を使ってやりたいことをやるほうが、私は幸せです。

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