BBCの特派員が勤務国を離れる時に書く記事という位置づけらしい。
「日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている BBC東京特派員が振り返る」は世界中の反響を読んでいる、と新聞で紹介されていた。
あらためて読んでみた。
あからさまに書かれていないが、日本を深く知った上での愛情を感じる文章だった。
いくつか私が気になった文をあげてみる。
「無理やり開国させられてから150年。日本はいまだに、外の世界に対して疑心暗鬼で、恐れてさえいる。」
これは戦前と戦後で大きく変化したのではないかと思っている。
戦前の日本人は遠くシンガポールまで気軽に出かけていた記録が多数ある。そこで新たなビジネスをしようとがんばっていたのだ。
しかし戦後、日本列島周囲に閉じ込められてから、日本人の心は変わった。外が怖くてしょうがないのだと思う。
時々書いているが、日本人でパスポートをもっている人は20%程度で海外に出ていくことはない。ましてやTOEIC対策でなく英語を使う人は20人に1人くらいではないだろうか?
普段、すべて日本語で情報処理をしているのだから。
それは外が怖いだろう。
出生率が低下しているのに移民受け入れを拒否する国がどうなるか知りたいなら、まずは日本を見てみるといい。
この結論の前に廃村寸前の村に筆者が住んでもいいか?と聞いたら「自分達のルールに従ってもらわねば困る」と言われたという記載がある。
自分達の危機を忘れ、自分の権力を保持したい願望から言い放つ愚かさが日本なのだろう。
上の話とリンクしていて、異質な人、モノの理解をしようとしないで拒むのが今の日本に蔓延している怠慢さではないだろうか。
それはいじめや差別を蔓延させるポピュリズムの原動力だと思う。
人口構成の影響で、都市部を離れたこうした地域の支持基盤が、今や自民党にとって何より重要だ。
日本は小沢一郎が消え去って以来、対立野党がなくなった。
ある意味、彼はイメージ戦略で自民党に潰されたと私は思っている。
今の野党を見ると、反対のための反対をするか、共産党のように宗教であって、とてもじゃないが国家を運営できるとは思えない。
それでも安倍晋三氏が暗殺されて以来、自民党内にも派閥が復活し、派閥同士で争うため昔の自民党のように「自民党」といっても内部にいろいろな政党がいた時代に戻りつつあり、期待はできると思う。
なによりも旧統一教会の悪辣さが世に知れ渡り、安倍晋三氏がその窓口であったことも知れ渡ったことはよかったと思う。(もちろん、暗殺はダメ)
新たに繁栄するには、日本は変化を受け入れなくてはならない。私の頭はそう言っている。しかし、日本をこれほど特別な場所にしているものをこの国が失うのかと思うと、心は痛む。
これが彼が最後に書いた文章。
そう「日本は変化を受け入れなければ」生きてゆけない。
このままいけば、移民と日本に残る人で大きな貧富の差が起きるフィリピンのようになるだろう。
ただし、、、今は戦争の時代だ。
このままいかず、もし中国が見境なく暴れ、インドがブチ切れて中国を潰し、アメリカも中国をボコリ、中国共産党がこの世から消えれば、日本が台湾を含む南の島々を傘下に置くことになり、新しいアジア圏が誕生するかもしれない。
与太話だが、今の習近平の中華一番主義を見てるとあながちありえないとも思えない。
繰り返し書くがアメリカ合衆国とは世界一の国でなければならない課題をもった国なのだ。いかなる手段を講じてでも中国を潰すだろう。
かつて日本が何度も潰されたように。