河合薫という社会学者の方がずーっと日経ビジネスに連載をされておりまして、
時々マヌケな記事も書くのですが、この方の炎上への耐久力にはすごいものがありまして、尊敬しております。
そういう河合薫さんが「増える「50代おじさん起業」と稼げない現実の過酷さ」というタイトルの連載を書いておられます。
記事の内容は私にはどうでもよく、データが大事でした。
まず、労働政策研究・研修機構による「独立自営業者の年齢と報酬」のグラフです。
専業だと50万円-600万円未満までで80%になります。(ここで「報酬」とある点がすでにひっかかる)
兼業だと50万円未満、50万ー100万円未満、100万ー200万円未満の合計で実に80%になります。
次にリクルートワークス研究所が2019年に実施した「データで見る日本のフリーランス」によると、職種は「営業・販売職」「建築・土木・測量技術者」「生産工程・労務職」「その他専門的・技術的職業」「クリエイティブ職(美術家、写真家、デザイナー)」という分類になるそうです。
これね、「独立した」とか言っていてもどこかの会社の外注やってるだけですよね。
発注主の会社のサラリーマン以上に稼げるわけがない。
なんで外注やろうと思うかな?
手っ取り早く稼ぎたい、ビジネスはよくわからないから役務を提供して稼ぎたい、っていう怠慢さしか見えないんですよね。
だから所得も低いし、プレッシャーもきついと思います。
なにより技術や情報は会社にいるほうが、入ってくる。
よくネイルサロンをやっていて独立する人がいるけれど、新しい技術や材料についていけずに、お客が来なくなり廃業ってみかけます。
自分が作り出したモノやシステムじゃないと、ビジネスはオワコンになります。
ネイルサロンの独立って雇ってくれていたところの猿マネに過ぎませんよね。なんの付加価値もない。
ビジネスとは「儲ける仕組みを作る」ことであり、作った人が一番エライからたくさんお金を得ることができるんです。
フリーランスなんて世間知らずの人しかやっちゃいけません。
それって社保と給料がないだけ、社畜より悪い。