雑感(日記)

年収100万円や平均給与を上回れない理由

ここのところフライス盤とかPICのタイマーとか専門的なことを書いているせいで、当サイトのアクセスは少ないです。

しかし私は思います。こういうニッチな分野を読む人の年収は平均を上回り、将来にもあまり不安はもっていないだろう、と。

日刊SPAの貧困な人シリーズで、たとえば「マクドナルド難民になった40代。。。」などを読むたびに思うのです。
若い頃に収入だけじゃなく、自分の手に職をつける、という観点で仕事を選んでいたらこうはならなかったんだよ、と。

以下、「そんなのあたりまえ」という方は読む必要ないです。
でもね、日刊SPAの記事みたいにわかっていない人間がすごーくたくさんいるんですよ。
脈絡なく職を転々とする人。

ベンチャーなどの社員の経歴を見ていると、まったく一貫性がないものが多いです。飲食店、メーカー営業事務、不動産、ITベンチャーの営業。
これね、若くてベンチャー企業の社長と同年齢帯域だから採用されたわけで、その人のスキルなんぞまったく見ていないわけです。
若いうちはこのようになんとでもなるんです。

でも、世の中の人は年齢と共に暗黙のうちに期待していることがいくつかあります。

  1. 何年も社会経験があるなら、当然、なにかの分野について深い経験を持っているよね。
  2. 何十年も社会経験があるなら、管理職くらい務まる程度に会社の仕組みは知ってるよね。
  3. 50歳台で年下に頭を下げて職探しなんてしなくてすむコネか、起業の実力はあって借金しないで起業できる金もってるよね。
  4. 自分の生き方を自分で決めているよね。

年齢と共に社会の期待度(=ハードル)はあがっていきます。
当然です。ほとんどの人が自分より年下になるのですから。
この暗黙の期待に応じて転職の結果は決まりますし、年配の人のポジションはほとんどがコネで決まります。
暗黙の期待を知らずに自分のことを取り繕っていても一般的な企業の面接で残れるわけがありません。

仕事に希少性があるほど報酬は高い、というのが資本主義の掟です。
もっとも高い報酬を得るのは余人を以て代えがたいタレント、スポーツ選手じゃないですか。
(もっと高い報酬を得ているのはそういう人達を動かす事務所ですけどね。)
医師や弁護士が比較的高いのも希少性です。

例外は地主や企業オーナーなどの親の財産を受け継いで食べている人。逆になにもしなくてもいい人達。

40歳台で100万円くらいしか稼げず、すぐクビになるって「誰でもできる安い仕事」しかしてこなかったからで、そこから抜け出すスキルの蓄積をまったくせず、希少性のない人ってことです。
もちろん、若いころから貧困でそんな資金も時間もなくできかった、という人がいることは認めます。なんとかしたいものです。でも、例えば私がプログラミングをそういう人達に無料でいいから教えるスキルトランスファーをしたくても、そんな場は日本にあるのでしょうか?ご存知だったらコメントください。

日本は就職してから勉強するっていう意識の人がほとんどいないので、会社のちからと個人のちからの区別のついていない人が多いようです。

他人の動きを表面的に眺めて「まわりのみんながこれくらいだから、俺はまだ大丈夫」という甘えと自惚れが年収百万円という結果を産んでいるわけで、将来変わるとは思えないんです。

しばしば見かける派遣をいじめ倒している正社員なんて、本当は明日は我が身なことに気づいていない、おめでたい奴らです。なぜならば派遣の管理とか、派遣使ってなにかやってます、なんてスキルでもなんでもないですよね。

会社の仕組みもロクに知らないで自分のキャリア設計なんぞできるわけがありません。
たとえば会社って「決まったルーチンを回すコストな人、コストを下げる人、売上を上げる人」のどれかしかいないとかわかるでしょうか?

コストを下げるか売上を上げるスペシャリストは企業の永遠のテーマですから生き延びることができますが、ルーチンを回すバックオフィス、工員は生き延びることはできません。さっきの派遣を使っている人はここに属します。

カチンと来るでしょうけれども、希少性がない仕事はマシン、アウトソーシングに変えることが可能なのです。あなたが気にしている些細なことは会社からすれば損金払ってでも人手をかけたくない仕事じゃありませんか?日本の顧客対応は劇的に変わっている最中です。もう、お客様は神様じゃない。
そもそもハーバード・ビジネス・レビューなどで顧客のロイヤリティは売上げ増につながらない(お客を購入後に感激させても必ずしもお客は使い続けない)とわかっています。
これは世界の労働市場のルールです。

意識高い系は実は「リセット」を求めていて、関係ない分野に手を出すので経験不足とみなされ、やらないほうがいい努力です。

まだSPAで話題になるくらいの40歳代までくらいならいいのですが、定年間近になると多くの人はようやく事の重大さに気づくようです。
私みたいに転職をいくつかしていると、自分が買われる理由を深く考えざるを得ないんですけどね。

読者の方が自分個人の問題だとして、私が過去に書き残したこのブログからビジネスの本質をしり、安全な起業の準備をし、起業できれば、会社で他人に人生を決められる苦痛から逃れられ、才能があればサラリーマン給料なんぞ小遣い程度の生活を送ることができるようになります。

会社の同僚なんて同じ会社で給料もらっているってだけの関係で、将来は関係なくなります。
そんな奴らと仲良くしている暇があったら、小遣いで副業の経験をしたほうが役に立ちます。
私はサラリーマンの同僚と深くかかわることもないし、飲みに行くことはないです。すべて異業種の人です。
長いサラリーマン経験でつるみあっている中からなにかが生まれたことが私にはありませんでした。

繰り返しますが、年を取れば取るほど失敗は許されなくなっていきます。
年取るとマクドナルドで長時間座っていることすら、体が辛くてできなくなるのですから。

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