サラリーマンのふり

TOPPOINTという雑誌があってだな

今までこのブログに書いていないようでビックリしたんだけど、
TOPPOINTという年会費を払ったら送られてくる雑誌があります。
毎月10冊ほどのビジネス書のまとめを書いた月刊誌です。

著作権大丈夫か?と思いますが、感想文集という扱いになっているようです。

まぁ、おもしろそうな本があれば買いますからね。
駄作に手を出さないためにも毎月10冊の概要を知ることができることは、いいと思います。
30分程度で読めます。

ビジネス書で、駄作だな、と思うのは日本人の文系の社会経験のない学者が書いた本。
実際のビジネスに役立つと思えないものばかりです。
たとえば、田坂広志氏の本。

文系社会学の悪い点がよく出ています。
世の中って多様ですから、ある視点を決めると都合のいい事実は見つかります。
事実が1つでもあれば、そう思えてしまう。

「世界は自分をいじめようとしている」と思えばそういう事実は見つかります。
「人間は多重人格だ」と思えばそういう人は見つかります。
「エリートという種族がいる」と思えばそう見えます。

田坂氏は新しい本「能力を磨く」という本を書いていますが、現実を動かす人についてはなにひとつ触れていません。特定の人だけを対象のことをあたかも世の中全部がそうだ、という書き方をします。

これは日本の文系学会の悪いクセです。
理系のように自然法則を相手にしていないから厳しさがなく、なんでも普遍性のある法則のように書いてしまうのです。

ビジネスマンの読者からすると、こういう本って特定の状況しか語っていないので使い物になりません。
学者のオナニーにつきあう必要はないです。
たまたま同じ境遇のビジネスマンが「そうだ、そうだ」と勘違いして講演や勉強会に出席してしまい、さらに信念を強化するなんていう恥ずかしい行為をしていますがスルーしましょう。
まったく普遍性のない歪んだ現実に夢中になったところで暇つぶしにしかなりません。
ビジネスの皮をかぶっているように見えますが、ガンダムに夢中になってストーリーに真実を見出すのと、やっていることは変わらないのです。

田坂氏を例に取りましたが、およそ日本の文系の大学、大学院しか経験のない人の本って「机上の空論」に過ぎず、読む価値がありません。

日本の大学から文化系がどんどん消え去っていくのは当然でしょう。ロクな成果が残せていない。

文系で価値があるな、と思うのはやはり「ハーバード・ビジネス・レビュー」です。
TOPPOINTでも時々取り上げられますが、秀逸な論文が多いです。
小手先ではなく、人の幸福とはなにか、なども真っ向から取り上げ、データがあります。

時間を無駄にしない読書ライフを送るためにも、TOPPOINTはなかなか優れた雑誌です。

数日前に電車の中で読んでいる若者を見つけたので、かなり広まってはいるのでしょうね。

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