外資系に長年勤めています。最近、上司がイギリス人からドイツ人に変わりました。
おかげで英語がラクになりました。
ネイティブより英語が母国語でない人との会話のほうがラクです。なぜか?
- スラングがでない
- スピードが適切
- ボキャブラリーがそれほど多くなくていい
ネイティブとの会話だと、ジョークはほとんどの場合、スラングがでてきます。笑う以前に意味を把握するのが難しいです。感情がのってくると早口になります。いちいち聞き取れません。なにを言っているのか予想しなければついていけません。
もっと困るのがボキャブラリー。知らない単語はわかりません。
これらがなくなったおかげですげーラクになった。
考えてみれば、私のいるチームって、x日本、x中国、xドイツ,○カナダ、○アメリカ、○フランス人だけどイギリス在住、○フィリピン、△シンガポールとなっています(○-ネイティブ)
ですから英語を学ぶ時にネイティブの先生じゃなきゃダメなんて思いません。
逆にネイティブだと困ることもあります。
ちょっと前にTwitterの一部で話題になったengagementっていう極めてよく使われる単語があります。
よく使われるけど、日本語にない概念です。Weblioで検索すると「約束、契約、債務、婚約、婚約期間、雇用、雇用契約、交戦」と書いています。
facebookでは「エンゲージメント」となっています。
日経コンピュータの木村岳史さんは「がっぷり四つになる」と訳されました。
この表現がおおげさかなとは思うけど、本質的な意味を示していると思います。
でもネイティブにはこの悩みは通用しません。
「え?engagementはengagementだよ」と言われておわり。(イギリス人調べ)
ネイティブにとって基本的な単語は翻訳不能だと思うのは当たり前です。
というわけで、初級クラスで英語を学ぶなら英語が母国語じゃない人のほうがよかったりします。
発音よりもイントネーションのほうが重要で、それを指摘してくれれば十分なんです。本当は。
自分の経験上、「英語を勉強する」「語学留学」などという前に、なにか学びたいことがあって「英語で学ぶ」ということを試みたほうが続けられるし、覚えられます。
電車の中で英語の構文を一生懸命読んでいる人がいますが、英語の構文は5文型以外はあまり考えなくていいと思うんですよねー。むしろボキャブラリーは一定数ないと意味をつかめません。
ボキャブラリーって一番カンタンなのは手持ちで知っているカタカナの追求からだと思います。
これについてはまた別に書きます。