もしあなたがエンジニアやプログラマーで、知識は誰かから教えてもらえる、と思っているならば未来はありません。
「自分の仕事をちゃんとやってる?」にも書きましたが、スキルは会社が与えてくれるものではありません。とくにIT産業では。
もちろん、SAPとかDELLのサーバーとか企業向け研修に出ないと情報を入手できないものは、会社に頼んで出席するしかありません。
が、そういう製品も日々、アップデートしていくわけで、そのアップデート内容をインシデントでサポートに聞くのは間違っています。
なぜならばどこのベンダーも新しい製品について、原則無料でワークショップを行い、βテストの無料参加を呼びかけます。
日本企業はスキルを大事にしませんから、たいていのマネージャーや取締役ですら「そんなものに出る暇があったら、仕事しろ」と目先のことしか考えていません。
日本のお客とSIerのβテストの参加率の低さは異様です。
そのくせ、いざ新しい知識が必要になると「どこにもない。メールは来てない」と叫びます。
だから新機能についての質問を平気でインシデントとして聞いてきます。
ベンダー側からしたら、インシデントで個人授業しろといっていることに等しいです。
たいていは資料が置いてあるポータルを紹介するくらいであしらうしかありません。
企業ですら内情はこの体たらくです。
Google、Amazon, Facebook, Microsoftなどが提供するものを個人ベースで知識を取得するには勉強しかありません。
それも日本語になっているものは浅いレベル(需要が多い)ですから使いこなそうとすると英語を読むしかありません。
だから、なんでも知ってるなんていうような手の広げ方はできません。
自分のスキルにマッチしたジャンルしか手の伸ばしようがないのです。
運がよければ、ドットインストールのようなよくできたサイトにコースがあるかもしれません。
いずれにしても会社にいわれたり先輩に教えられなければ勉強しないなんて、エンジニアとして将来がないです。
とはいえ勉強した結果がでなければ、単なる教養でしかないので、これはこれで恥ずかしい。
昔、IBMにいた時にいたんですよ。仕事でアセンブラーの知識が必要で、マニュアルずーっと1ヶ月くらい読んでたけど、重箱の隅の話を得意げに語る。結果、4行くらい変更するところがついにできず、後輩にぶん投げていたMさん(旧姓Hさん)という人が。
こういう人はその後の30年を見ていても、真面目に仕事しないで一生遊んでます。
スキルはついてないので転職なんてできません。
書いていて思いますが、仕事が好きじゃないと深めようなんて思うことは難しいですね。