ホワイトカラーといわれる事務作業をやっている人の中には、ブルーカラーをバカにする人すらいます。
残念だけど、生産現場のほうがオフィスよりも進んだ技術を使っていることはよくあります。
今日のお題にしたセル生産方式を知っているホワイトカラーの人はどれくらいいるでしょうか?
反対の概念とされるライン生産方式はみんな知ってます。
作業を分割し、それぞれの人やグループが決められた作業をしては次の工程に渡していく。
しかし生産方式はそれだけではありません。
セル生産方式は数人の作業員で全部の工程を行う方式です。
たとえば、ヤマハのバイクなどはセル生産方式で作られています(いました?)
セル生産方式は高品質のものを作るのに適しています。
理由は「全体として目が届くから」
ただ、すべての工程を理解している多能工を育てることが難しいので、日本の生産現場ではメジャーではありません。
私の言わんとすることがそろそろおわかりでしょうか?
セル生産方式をオフィスに入れたとします。
「これは○○の仕事だろ」はなくなりますよね。
自分の部署に得になることだけを考え、他は知らないといえるのは典型的なライン生産方式です。
ひとつの工程だけを理解して「俺は仕事ができる」とか隣の工程を自分の仕事ではないと決めつけ、覚えようともしない。
これはライン生産方式しかしらない無知からくる態度だと思いませんか。
今の会社でも営業業務の仕事に対して、腹に贅肉を貯めた女性営業が「給料分、働け」と陰口を叩いていますが、実に愚かなことです。
セル生産方式ではすべての工程を理解して初めて一人前です。
エンジニアだと、工程の至るところで技術の変革が起こりますから、一生勉強です。
社内失業とか、高齢だから今さらとか言って学ぶことを拒む人ってライン生産方式しか知らないんだと思います。
それだと一生、一本立ちはできません。
ね、工場のほうが進んでいる技術ってあるでしょ。