郵便局からは香水を送れない。
まさかと思って窓口で送れないもの表を確認してもらったが、陸送でもやらないそうだ。
当然、昔は送れました。
日本郵便株式会社のあり方に疑問をもたざるをえない。
私が元三公社五現業(今は日本たばこ産業、NTTグループ、JRグループ、日本郵政)のひとつのNTTコミュニケーションズに勤めていたことがあることは履歴をみたらわかるとおり。
NTTはいろいろとだらしないところもあるが、通信については日本を背負っているナショナルキャリアーという自覚が経営層から一般社員まである。
言い換えると、通信についてはあらゆるユーザーの要求に答える、という覚悟がある。
だから災害が起きたらまっさきにとびだし、通信回線の復旧を不眠不休でやる。
その費用は経営陣も当然だと思い、田舎は金がかかるからやらんなんて議論はない。
ISDNだってポケベルだって3G回線だって銅線の回線だって本当にユーザーが減って笑われるまで赤字覚悟で言い出した以上、続ける。
ところが日本郵便は、ある時から香水は可燃物だから運びませんといい、ユーザーがどうすればいいの?と聞いても「知らんよ」と答えるしかないことをする。
郵便局でワンストップでお歳暮を買ってほしい、などというよこしまな願望をもつ前に「日本の物流を支える」という基本理念をNTT同様にもつべきではないのだろうか。
それがなければ、日通、クロネコヤマト、佐川にも劣る。
余談だが、昨年、取引先だった物流会社が倒産した。
この会社は数年前に郵パックの大口のディスカウントの値段差に目をつけて設立された会社だった。
ところが日本郵便は突然すべての大口ディスカウントを廃止した。
それゆえこの物流会社は倒産せざるを得なくなってしまった。
周囲の迷惑も考えずに自分のことだけ考えている態度がユーティリティサービスといえるのだろうか?
たしかに今の日本郵便は3兆円の売上があるようだ。しかし、その経営の考え方は疑問符がつく。
民間企業になったからやりたいことだけをやればいいと思っていないだろうか。
NTT内でもよく言われていたことだが、主要な施設は税金で作られたものだから、いきなり民間面はできないよな、と普通は考えるんですよ。
いっそ不採算のJRが宅配に参入したほうがいいように感じる。
というわけで、郵便局は海外とのやりとり以外は使わないことにした。