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雑誌SPAに 「私服がない・友達いない・趣味がない」三重苦おじさんの行く末という記事がでていた。

ちょうど、時計を題材にしておっさんの私服などについて考えていたところなので、もう少しおっさんの考え方について語ってみたい。

このブログで強く主張しているように、自分の同期をふくめおっさんは「仕事にのめり込みすぎ」だ。

なぜそうするのかといえば、「仕事のため」は人生のすべての面倒事から逃げられる万能の言い訳だからだ。

家庭内のゴタゴタも、それで逃げ出せる。
銀座でババアと飲んだり、ゴルフに行くことも「仕事のため」と言い訳をすれば罪悪感なく遊べる。

家庭や自分の周囲での出来事、トラブルは状況を理解して即決しないといけないにもかかわらず、「今じゃなくていいんじゃないか」と言って先延ばし。結局、なにもしない。
そんな人間が会社でのみ即決してバリバリ仕事なんぞやれるわけがない。

おっさんは認めないが「会社が忙しい」のはラクな生き方なのだ。
仕事が大変だという理由は会社が求めもしないところまで深入りしているからに過ぎない。
そんなことしても出世しないし給料もあがらない。(右も左もわからずこき使われている若者、ブラック企業の被雇用者は自分で判断できないから別の話し)

時間を浪費する、体力を浪費する、という誰でもできることでしか会社に貢献できない自分の無能っぷりをよく知っている。
事業遂行能力がないからコミュニケーション能力と称して、周囲の空気を読んでにこやかに忖度することしかできない
採用時でも有能な人間など入れると地位があやうくなるから、同類の匂いのする人間しか採用しようとしない。
心密かに有能な人間には嫉妬のどす黒い炎を燃やす。

それが今の日本企業のサラリーマンのいう「コミュニケーション能力」だ。
日本以外の企業はみーんな「ダイバーシティ」(多様性)前提のコミュニケーション能力だ。

いつも言うけど、付加価値って尖った人間にしか作れない。

でも気付いてると思うけど、普通の能力しか持ち合わせていないのはあなただけじゃない。みんな似たりよったりで変えようとしないから、あなたの会社って入社したころより確実に悪くなってるはず。

近頃、私の勤めるIT業界では現場社員の言うことを聞いてシステムの要件定義をするな、と言われている。
そんなシステムは従来の無駄も詰め込んだだけの経営者の意図とは違うシステムになるからだ。
あなたが周囲の顔色をみながら「これがないと現場はまわらない」とごたくを並べて大事にしている仕事は本当はいらないってことは他社事例と比べて経営者はすでに知っている。

にもかかわらず毎日の雑事に逃げ込んで「仕事がある」といっている人は

会社をはずした俺は何者?

って考えたほうがいい。

いつも書くけど、日本、韓国以外の国の人は常に考えていることなんだけどね。

ここは日本だから同じようなおっさんが周囲に大量にいるから安心している。
みんなと同じであることが大問題なんだけど。

貧乏になる時もみんないっしょでいいの?
周囲と同じだからといって給与や所得が下がってもなにもしないで「仕方ない」と言って転職もしない男は絶対に家族に内心は馬鹿にされている。

家族は他の会社で働いている人、資産家、小さくても企業のオーナーなどあながた知らない家庭を知ってるからね。
世間を知っているのはどっち?日経新聞は世間じゃない。
そんなことを考えたことありますか?

 

さて、ここからが本論。

読書、テレビ鑑賞、映画鑑賞、コンサートに行く、食べ歩き、旅行。こんな受け身なものは趣味じゃない。
有料サービスを消費しているだけ。
英語でもEntertainmentであってHobbyとはいわない。

会社を離れて個人になった時、なにか特技のレベルになっているものをもってるだろうか。

「好きなことで飯が食えれば苦労しない」とよく人はいう。

そういう人に限って時間潰しのEntertainmentはもっていても、本当の意味でのhobbyはもっていないのではないか。

なぜ、そう言えるかというと、私の場合、興味のあるジャンルをつきつめ始めて一年ほど経つと、まず起きる現象はそのジャンルの月刊誌がくだらなく見えてくる。すでに知ってることばかりが載る。ネットでニュースを探しまくるという経験が何度かある。

考えてみれば、その時点ですでに編集部の知識を上回っている。そこで「こんなものがあったらいいな」はしばらくすると世の中に出てくる。

世の中を見回してみると似たような人はいる。

「読者モデル」って人は、服を作ることはできないけれど、コーディネーションなどで編集部の能力を超えているから存在するのではなかろうか。

いろんなコンテストってのも賞を与えるほうは偉そうにしているが、内情は自分たちに限界があるから安く新しい実現可能なアイデアを調達するためにやっているのが本当の動機ではなかろうか。
そこで出てくるものは表彰する側の人間ができないものばかりなのではないだろうか。
じゃなきゃ、それこそ「上から目線で」コンテストなんてやる説明がつかない。

無邪気にそこに参加して、アイデアが商品化されましたって喜んでいるカモの顔を見ると気の毒になる。
本当はあなたがすごいのに。

趣味もつきつめてhobbyになると、供給側の観点をもてるようになる。そこから人脈やビジネスが広がっていけるようになる。

長年勤めた会社で特定の部分しか知ろうとしない人生を送ったおっさんはそういう消費側から供給側にまわる事業の世界を見ようともしないのだろう。
どんな会社にも始まりがあったってことすら理解できないのだろう。

ビジネスの本質など新聞に書かれるわけがない。
やはりサラリーマンの日経新聞の記者に書けるわけがない。
何冊か記者のOBが書いたビジネス書を読んだこともあるが、傍観者の観点であって参考にはならなかった。

しばしば起業するなら事業計画が必要だとか言っている愚か者がいる。
あのね、事業計画って大企業が来年もつつがなく暮らすために風速からの現状と多少のストレッチをするために立てるものなの。
売れるか売れないかわからない商売を皮算用してコスト決めてどうする?
机上の空論のパワポでいいなら、明日から一兆円企業つくれるわ。

そんなこと考えないで小さくスタートするべきに決まってる。

会社という狭ーい世間で生きていて、専業主婦であろうと奥さんの意見をバカにすることが、なぜできるのか不思議で仕方がない。違う世界を知る大きなチャンスなのに。

私はビジネス書でも著者がずっと文化系の学校にしかいない人、コンサルティング会社などで現場を知らない人など、理論だおれの人の本は読まない。老後のなんとか、とか、定年してから起業、なんていうバカみたいな本を書く奴らはたいていこういう連中だ。内容よりもタイトルで買ってくれるカモを狙ってる。

理工系出身の先生や実体験を題材にとった本は参考になることが多い。現実を説明できていないものは意味がないと知っているからきちんとデータを出している。

趣味も最先端まで突き詰めれば商売にならないはずがない。

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