しばしば家人に「年相応の格好をしなさい」と怒られる。
50歳過ぎて1000円カットはおろか散髪屋にいくと、年齢が加算されてよけいにみすぼらしくなると怒られる。
言われるまましばらくカットハウスがよいをしていたのだが、このあいだは長男に「え、知らないの。最近は高級散髪屋が復活だよ」などといわれる。
おしゃれがよくわからんおっさんは、家人に言われるままオサレな店を右往左往。
服もユニクロは禁止。下着はいいが他はワンシーズンしかもたないから、「安物買いの銭失い」と言われる。
トミーフィルヒガーとかブルックスブラザースとかだと、あまり怒られないようだ。
おそろしくて自分で買えなくなる。メンドクサ。
カネは払うから誰か決めてくれ。
そういう中、比較的自分で決められるのは腕時計かもしれない。
時計は美しさと機能の両方がないと成り立たないからね。
最近、また一台壊れて買い替えたのが、これ。
ブランド時計としては珍しいドイツ製のツェッペリン7640-1n。
普段使う時計なので、あまりいろんな機能はいらないんだけど、年取ってるからビッグデート(カレンダーの字が大きい)は欲しかった。(ビッグデートはランゲ・アンド・ゾーネがランゲ1に初めて搭載した画期的なメカです。よくみると10の位と1の位の文字盤の高さの違いがわかると思います。)
ガラスはドーム型で文字盤が少しだけシャンパンゴールド。
針が私の好きな変型プレゲ針なのが、とってもいいルックスを作りだしてる。
同社の中では相当に安いけど、もっとも気に入ってる。
球面ガラス、ビッグデート、プレゲ針の組合せなんてチョー高級品以外見たことない。
といえるまでいろいろ見て決めたところが、おっさんらしいのではないか。
仕事に使うなら機械式はちょっと面倒だし曜日って以外にいらない。
サラリーマンが曜日を忘れることってあんまりないように思う。むしろ日付がわからなくなることが多い。
機械式、クオーツなどなどいろいろ買って、トゥールビヨンまで買ったことあるんだけど今のお気に入りはこれ。
ちなみにトゥールビヨンとはこういう動きをする。
こんなのはトゥールビヨンじゃない。そういってるけど違う。トゥールビヨンは18世紀の天才時計師ルイ・プレゲが作り出したメカなのだ。テンプがむき出しというだけのものはメカじゃなくて単なるデザイン。
G-ショックはやはり若者の特権のように思う。
なぜか、って考えたら、登山とかしているおっさん以外は利用シーンと生活があわないからだろうね。
この時計はきっと年相応の時計でチープカシオの機能美にも勝てると思うし、ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤーとかのタロオ三兄弟つけるよりはおじさんのモノへの主張が出ていてオサレだと思う。