パソコンの歴史をずっと生きてきた私からすると、パソコンの操作、設定、いわゆる「サポート」でお金をもらうというビジネスはありえないと思っています。
これは客観性を欠いている自覚はありますが、まぁ読んでみてください。
高校生のころに初めてコンピューターの概念を知りました。
そのころ実用コンピューターはメインフレームと言われるものしかなく、個人で作るにはロータリースイッチとリレーを組み立てるしかなかったのです。
大学生になったころにNECからPC-8001が出ました。ビックリです。
なんとか手に入れましたが、インターネットがない時代の情報源は雑誌です。
自分のわからないところは全部、自分で解決するしかなかったのです。
それからプロになりました。
メインフレームの入門については教育がありました。
一定の時間を教育に使ってプロを育てていたのです。
それでもパソコンに関する教育は皆無。
N-88 BASIC、CP/M, MS-DOS, WIndows 3.1, Windows/95,,,,,Linuxの流れはすべて市販本と独学で学びました。
その後、世の中はUnixが出てきて大きく変わりました。
なんといってもIT産業に関わる人が激増しました。
インターネットの出現で質問は検索と対話にかわりました。
おわかりでしょうか?
複雑なものは誰か,もしくは自分が費用負担して教育コースに出るか、独学をする。
ちょっとしたことは自分で調べるか、コミュニティで対話するというのが今の世の中です。
ところがまったく違うパソコンの使い方が出現しました。
パソコンをいきなり買ってきて、後からわからないことを「サポート」してもらうというやり方です。
はっきりいってこの方法はもっとも効率が悪い方法です。
ブラックボックスを前に、なにかやっては出力が正しいかどうかもわからない。
いちいち人に聞くしか方法がない。
いつまで質問を繰り返しても基礎がないから、ガラガラと知識は崩れる。
キーボードの使い方も怪しいわけですから誤入力の連続で、本人もなにをしているのかわかっていないはずです。
そういう人は本来パソコンを扱ってはいけないのです。
たとえとして、あなたがチェロを買ったとしてください。
弾けるようになるためには普通、独習本を最初からやるか教室に行きますよね。
なにも学ばず適当に弓でチェロをなぞって、きれいな音が出ないから不良品だと言うでしょうか。
車を運転したいと思ったら、いきなり車を買うでしょうか。
まず自動車教習所に行きますよね。(大昔、車は免許いらなかったけど)
それから車買います。
なぜ、パソコンだけなにも前提知識がないのに使えると思うのでしょうか?
家電量販店はなぜパソコン売る前に教室進めないんだろ?
それが最期にはお客の満足につながるのに。
いや、今、むつかしいことはわかります。
今はさらにインターネットで決済も可能な時代です。
無知なまま「素人だから」とか「仮想世界だから」を言い訳にしてもまかりとおらないようになりました。
もちろん「サポート」と称していりもしないものを売りつけたりする不心得者も出るでしょう。
でもそれは、不心得者がもっとも悪いことは言うまでもありませんが、ひっかかって後からわーわー言う方にも責任はあります。アカの他人に自分は知識がないとさらけ出して好きにしてください、と言っているのですから。
PCデポという会社のビジネスのやり方は最初からそういう危険があり、関わり合うほうもどうかと思います。
こんな企業が上場しているほどお客がいること自体、私にとっては不思議です。
パソコンをわからない人に売って、後からサポートと称してお金を取る、っていうビジネス自体成立するほうがおかしいし、そこにのこのこ出かけていく人自体不思議で仕方ないです。
おそらくPCデポはわざとまとまった知識を教えないようにしていると容易に推察できます。
そのほうが売上はあがりますから。
無知な人を素人に毛が生えた程度の人が店舗構えて「サポート」しているんですから、質はしれています。
エンジニアはそんなところで働けるほど給料安くないですから。
間違った判断があって当然。なければビックリ (゜o゜;
ずぶの素人だと自分で認めるならば、最初はパソコン教室でしょう。
インターネットがわからないならNTTに聞けばいいじゃないですか。
遅かれ早かれPCデポは消えるでしょうけれども、お客さんもひどすぎると思います。