黄文雄という方がおられ、中国のことをなんでもかんでもボロカスに書きます。
この記事では中国のスパコンに噛み付いています。
もし、あなたがこの記事を読んで「中国はけしからん」と思ったとするならば、
ちょっと考えを改めたほうがよいでしょう。
古ーい小説ですが、アーサー・ヘイリーという人が書いた「自動車」という小説があります。
小説の形を借りて1970年代のデトロイトを描写しているのですが、日本車も失笑と共に出てきます。
「紙と竹でできている」と。要するにチャチだと揶揄されています。
そんなもんだったのです。
考えても見てください。
自動車はドイツのダイムラー・ベンツが発明しました。
それから欧米で広がり、日本は後発です。
素早く立ち上がるために、海外の自動車を買ってバラバラにして研究しました。
同じ、1970年代、IBMのコンピューターを買って、富士通や日立製作所がバラバラにして研究していたことは周知の事実です。
なにしろIBMのオペレーティングシステムがそのまま富士通のコンピュータで動作しましたからね。
ICの製造方法はアメリカのフェアチャイルドセミコンダクターが基礎技術を確立しました。
これらの技術をかっぱらうために日本人の技術者はとても苦労したのです。
それから数十年経って、、、
似たようなことをして発展している国をボロカスに言うことは、かつての我々の先人をボロカスに言うことと同じです。
液晶技術を真似された、と騒ぐことは正当ですが、我々の先人も同じようなことをしてきたことを忘れちゃいけません。
いつも書いていますがITの分野で日本がリードを取って貢献できた大きなものはなにひとつないのです。
今の発展途上国のやっていることは、日本もかつて来た道なのです。