災害対策って考えた時に、時間軸を無視した話ばかりな気がする。
いわゆる「災害対策用品」ってヘルメット以外、とくに必要だと思えない。
もっともありそうな、会社にいて災害にあったとする。
発電機付きラジオとかチョコレートとか会社の机の引き出しに放り込んでおいて悪いことじゃないと思う。
あ、メガネやコンタクトの予備もお忘れなく。
なんでこんなこと書いているかというと、いまはほとぼりが冷めてこの類は安いから。
でも、ビルから出るのはよくよく考えたほうがいい。安易にビルの外に出るとビルから落下してくるものに打ち砕かれる可能性は高い。
ましてやまともな総務部のあるような大企業だといろいろ対策品が出てくるから,待とう。
ただ、難しいのは火をおこす装置。
すごく長期化するならばいるだろうけど、そうじゃなきゃ持っているだけでヤバイ人とみなされかねないからねぇ。
とはいえ、机の中にマグネシウムと火打ち石のセットはあるけど。。。(これが最も経年変化に耐える発火装置)
ここまでは趣味に近いグッズの話。
東日本大震災の時、4時間かけて歩いて帰宅した。
その時に見たものは、まず、お金の無意味さだった。
みんな自分が生き延びるために必死の時に経済活動はしない。
タクシー探す奴やバスを待っている人もいたが、災害の中でお金でサービス受けようという矛盾に気付かないほどパニックだったんだろう。
荒川を越えて小岩のあたりから、体力的に歩けなくなっている老人、ハイヒールでまいってしまっている女性などを多数見かけた。
そう、災害が起きた直後に必要なものはお財布じゃなく「体力」なんだ。
普段から歩こう。ダイエットとかじゃなく災害対策のために。
帰宅してから。
数々の災害を見ていて、食料の備蓄は一週間も経過すればなんとかなりはじめることはわかっている。
問題は水だ。
よくテレビで給水車が撮影されているが、あれは絵になるからで頼るもんじゃないと思う。
住んでいる近所に「防災用井戸」がどこにあるか知っているだろうか?
私のいる船橋市だと主に小学校に掘られている。災害時に、市はこれを自家発電で動かすつもりだ。
そしてたいていその横に防災用倉庫を作っている。
日曜日に散歩がてら確認していたほうがよいと思う。
そして水を運ぶポリタンクは持っておいたほうがよいと思う。
あと、自家発電装置はもっておいたほうがいい。とくに太陽電池はおすすめ。
最近のものは効率がいい。小さくても携帯電話やラジオは鳴る。
もっとも火山が噴火して灰で薄暗くなってしまったら意味がないだろうけれど。
もう少し余裕があれば、カセットガスボンベを中心としたエネルギー源があったらよりよいようだ。
平時だと一本100円で買えるボンベが災害時には貴重品となる。
ガスボンベは5-7年と保存期間も長いから、ガソリンなどよりも備蓄性に優れる。
そしてガスコンロ、ホンダの発電機ENEPOなどがあると、より快適だろう。
(ちなみにENEPOはエンジンなので、オイルも必要です。車から抜けばいいけど)
繰り返すけど、今はほとぼりが冷めてすべて安い。
最後だが最も大きい問題は、借家は問題ないが持ち家だったら、「もう一度建てなおす経済力」が必要なんだよね。
地震でほとんどのマンションのローンは免責にならない。
こういうことからもマンションは買っちゃいけないんだよ。