雑感(日記)

(ワタミ、ゼンショー)(シャープ、NEC、ソニー)でわかること

日本経済新聞では上場企業空前の利益!と書きたて、

株価も高い!

といいます。

依然、景気のよさを庶民は感じられませんし、株価が高いのは年金資金やらを放り込むからです。

当面、高止まりはするでしょうけど、暴落すると恐ろしいことになりそうな気もします。

ただ、雇用環境は改善していることは間違いないんだろうな、と思う証拠が、ワタミとゼンショーの凋落です。

新聞ははっきり書きませんが、どちらも安売りがウリでお客を呼び込んだ。その安売りの源は従業員の人件費の買い叩きだった、ということは数字が証明していると思います。

川崎の老人ホームで、介護施設で3人も入居者が亡くなっており、運営会社の上場企業メッセージの株が暴落しています。

これも、上場するほどの儲けの源泉は従業員の給料の買い叩きであったことが明らかになったと考えるべきではないでしょうか。

一方、シャープ、NEC, ソニー、東芝が青息吐息ですが、昔を振り返ってみましょう。

シャープは電卓、ザウルス、電子手帳などで一時はモバイルデバイスでは大変進んだ企業でした。
日本初のポケットコンピューターを作った会社もシャープでした。
買いましたよ。

海外ではHP 200LX, Palm, ブラックベリーなどが出てきては消えたりしていました。
最終的にAppleが電話(インターネット)とつなぐという偉業を成し遂げ、ブレークスルーしたのでした。

シャープはどこかに消えていきました。

NECはパソコンの黎明期に冷や飯を食わされていた部門がNEC-8001を開発し、8ビットパソコンの覇者となり、16ビットパソコンも牛耳っていました。

しかし、内部のOSはマイクロ・ソフト製というところが潜在する問題だったのですが、NECにはその自覚症状はありませんでした。

Windows 3.1が出現する前夜、彗星のように現れたOSがIBMが作ったDOS/Vでした。

このOSがなかったら、今の日本のパソコンはどうなったかわかりません。
パソコンのハードウェア能力の向上に伴いややこしいかな漢字の処理をメモリーに展開し、純然たるソフトウェアで処理したため、海外から上陸したパソコンでそのまま日本語OSが動作しました。

16ビット、32ビットPCを日本で問題なく使える変化はホントウにDOS/Vの力が大きかったのです。

この間、NECは自社の古いMS-DOSに執着し、市場を大きく失いました。

ソニーはとうの昔から、内部の優秀な技術者は追い出されました。
17年もリストラしてますからね。
徹底的にいません。特定の分野におられるだけです。
VAIOが切り離されましたが、あの規模では基礎的な設計エンジニアは養いきれません。
パソコンはApple, DELL,HP, Lenovoのように規模がものを言う世界です。
マザーボード設計、製造は台湾メーカーにお願いするしかないはずです。
技術的には空っぽで、日本でしか通用しないケースのデザインだけでユーザーを幻惑する商法は、Windows10以降どうするつもりなのでしょうか。
先日もVAIOフォンという名前貸しをし、ブランド価値を自ら落としています。笑

東芝は今でもHDDを製造しています。儲かってはいないでしょう。

そもそもDOS/V出現以来、WIndows95,98のころはダイナブックシリーズで優秀なノートPCを作り上げ、マイクロソフトにも破格の待遇を受けていました。

しかし、今は単に高いパソコンというだけになってしまいました。

海外メーカーの圧倒的な台数で固定費を償却していく方法に、出荷台数の少ないパソコンメーカーは絶対に勝てません。

こうやって日本の電機メーカーのやってきたことを見てみると共通点がわかります。

  • 新しい技術はその会社のマイナーな部門から出てくる
  • それを「マーケティング」という言葉を操る人々が展開はする
  • しかし、時代の変化にはついていけない
  • 結果、安易に人件費を削る

尖った人、変わった人を軽視し、誰もが納得するところに未来はあると思い込んだ結果、大きな市場を逃すという愚行を、各社内で「優秀な人々」全員がやッチ待った結果が現在です。

意外なことに、ワタミ、ゼンショー、シャープ、NEC,東芝、ソニーを見渡して浮かびあがることがあります。

それは「本流でない人の軽視」です。

異質な人が始めたにもかかわらず、本流の人が乗っ取っても変化に対応する感覚がないため、時代に取り残されてしまうのです。

逆に本流にいない人こそが、明日の可能性があるのです。

そう信じてお互いがんばりましょう。

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