起業

投資はきれいごとで成功する

という本があり、

著者が属している鎌倉投信がやっているらしい。

同様の取り組みはいくらでもあり、女性がやっている企業に投資する、貧しい人を助けるビジネスに投資するなど、日本でも世界でも数多くあります。

この本が一位になることは、世の中を前向きにするためにいいことだと思うけど、サラリーマンやってると違和感ありませんか?

周囲で見聞きする普段の話しってロクでもないものだらけですよね。

パワハラ、セクハラ、過剰接待、ふくらませた売上の取引、案件の横取り、などなど。

そして時々、マクドナルドのように腐った鶏肉使っていました事件などが新聞で世の中を騒がせます。

 

きれいな理念をかかげている会社はいくらでもあるどころか、「カネさえ儲かりゃええんじゃ」という理念を掲げている会社はありませんね。

にもかかわらず、私達の身の回りでは「カネと評価のためなら他者を蹴落とす」という話ばかりです。

取引先の会社が法律に違反したことをしていても、訴えるなんてことはまずありません。

はっきりいって病院に行ったほうがいいような言動の人がいても、その人が明確な犯罪を犯さない限り放置されます。

企業が企業を訴えるよりも、警察などの官庁の内偵から逮捕に繋がるケースのほうが圧倒的に多いでしょう。

なぜでしょうか?

もともと企業レベルで話をする場合、他国はよくわかりませんが、日本では企業は正当なビジネスをやっているに決まっている、からです。

そして「営業妨害で訴えるぞ」という決まり文句にかかわっていることは馬鹿らしいと思うからです。

 

だから不祥事が起きた時、最初に話題になるのは「組織ぐるみかどうか」言い換えると「会社としてやっていたのか」が話題になるわけです。

それでも、取締役のひとりかふたりのクビが飛べばなかったことになります。

どれだけ問題の個人がいても、それは法人のことではない、という言い逃れが可能なのです。

 

じゃぁ、個々人の不祥事が企業に影響を与えることはないのでしょうか?

もちろん新聞で見ているとおり、しばしばあります。

 

大事なことは企業は結局は決算の数字であり、不祥事が数字に影響を及ぼさない限り、株価は必ず回復します。

だから、冒頭に書いたように「投資はきれいごとでよい」のです。

マクドナルドのように売上が下がっているところに不祥事を起こし転がり落ちる場合を除き、業績が一定、向上している企業での不祥事は一瞬株価は下がりますが戻ります。

株の売買で「不祥事は買い」といいますが、そのとおりです。

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