家を買う人間は経済オンチだと思う

と過激なことを言ってみる。

本当に以下のことを考えたことがあるか、読んで欲しい。
私自身が例である。

普通のサラリーマンの私は、家を3回ほど買い替えた。
最初に買ったのがバブル崩壊寸前の時である。
それゆえ、不動産は大赤字である。

なぜそんなことをしたか?
もともと私は「起きて半畳、寝て一畳」と考えていてノマドっぽい考えをもっていたし、子供のころから大事なものを毒親に必ずもっていかれる、捨てられるという経験から、物を所有するということについて欲望がものすごく希薄で、今も特になくなって困るものはない。信頼しているものは、記憶とデジタルデータだけである。

しかし、家人はそうは考えない。
自分の持ち物、世間への見栄、などなどあるんだろう。
バブルのころに「今買わなきゃ、これ以上値上がりしたらマンションを買えない」という主張に逆らうことなく買った。

もちろん、その後、バブル崩壊。
購入価格の1/4くらいになったんじゃないかな。
ここに大事な教訓がある。「不動産は購入した価格では売れない。つまり、ローンは不動産を手放してチャラにはならない。」

日本は少子化しつつある。そのインパクトはすでに来ている。
不動産は人口が増えない限り、価値はあがらない。
必要とする人がいないものの価格はあがらないし、もともと持ち家志向は日本政府が作り出した虚像だからである。(これについて書くと長いので、自分で調べてほしい。ノン・リコースローンというものがどういうものかが鍵だ。アメリカはすべてこれで、日本にはない。)

その後、ローンは家が大きくなりさらに増えた。
その中で転職を何度もしている。
この苦労は家人には理解できない。悩み、苦労し、答えを出すのは自分だけである。
ここに大事な教訓がある。「一定の金額以上の支払いは、家族にはもう理解できない。家族の夢の代わりに自分の夢は捨てることにならざるを得ない」
「それでもローンを組め、返すことができた私はラッキーだった」

巷では家内がパートで家計を助けるなんてことがあるだろうが、何千万円を返していく前には意味がない。

そうこうしているうちに親がボケ始めたので、大阪から東京に連れてきた。東京で賃貸マンションを探したが、半分は断られた。半分は不動産屋に自分達の近所で年金もあると家主に伝えてもらうと、OKが出た。
ここに大事な教訓がある。「少子化をふまえ、老人に部屋を貸さないなんていうバカな家主はあまりいない。」

さて、今も「持ち家」というローンの抵当に入っている家に住んでいる。ここは資産だろうか?
土地の資産価値は地名では決まらない、ということは知っておいたほうがいい。その土地がいくら稼げるか、で決まる。
だから、駅の近くには普通はマンションなどの住居は少ない。(そういうところのマンションはたいてい最上階がオーナーの部屋だ)

ここに大事な教訓がある。逆にいうと「閑静な住宅地」は人通りが少ないので土地の価値としては低いのだ。住宅を売りたい不動産は絶対に言わないけどね。

持ち家信者は多いようだが、まとめる。

  • 不動産は購入した価値はない。売ってもローンは残る。
  • 一定の安定収入が必要なので、あなたの夢は捨てることになる。
  • 将来の収入も安定しているという考えはあらためたほうがいい。(もし、そうならばあなたは保険には入らないはずだ)
  • 少子化をふまえ老人に家を貸さない家主はほっとけばいい。
  • そうまでして入手した不動産は資産価値としては低い部類である。

それでも私のように家を買っても、私は後悔はしていない。
家族が好きなようにお金を使うということこそ、お金の生きた使い方だと思うからである。

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