イノベーションのジレンマっていう経営学用語?があり、なかなかわかりにくいが、今後は「Windows8のことだよ」といえばわかりやすいだろう。
日本企業もあいかわらず乗っかっているWin-tel路線。インテルCPUに応じたパソコンに乗っかるOSがWindows(かつてはAlpha版なんてものもありましたけど。)
ところが、すでにパソコンの台数以上に携帯電話はあるため、iOSやAndroidのほうが一般の人にはなじみがある。どちらもOSだけ個別に販売されることはない。一台として売られる。
一方、カネがなくなってきたせいだろう、毎年、ちょこちょこ修正してはカネをくれとばかりにWindowsを売り出すMicroSoft。既存の膨大なソフトは動かなきゃいけないし、自社もGoogleのマネだろうかハードを売り出してるけれど、パソコンメーカーの顔色をうかがわないわけにはいかない。
Microsoft帝国は保ちたいから、スマホ用からデスクトップ用まで同じインターフェースにしてしまった。現存PCでタッチパネル搭載なんてほとんどないのに、そうせざるを得ない。
これがイノベーションをしようにも、既存の商流を気にして小出しにしかできない、やっても支持されない、イノベーションのジレンマである。
Microsoftは「いい売れ行きだ」と言っているが、アップグレード版が3000円くらいだから、多くの人が格安バーゲンで買ってみてるだけ。インストールしてそのまま使っているという話はほとんど聞かない。
歳末商戦で量販店はギブアップ状態だったようだ。
Windowsは企業が使うにはいいOSに育ったと思う。無知でも使えるし、IT部門が管理するための道具はたくさんそろっている。FirefoxやChromeという優秀なブラウザーに対してボロボロだけどMicrosoftが矢面に立つというだけでInternet Explororは企業から圧倒的に支持されている。
(でも、長い間インターネットにつながずにアップデートしなかったら、「不正ライセンス使用です」っていうのはカンベンして欲しい)
が、AppleやGoogleのようにライセンスでもうける必要がない企業には自らの業態を変えないと太刀打ちはできない。先日も少しかいたけれど、OSXはアップグレードライセンスをAppストアで買うと何台のMacに導入しても問題はないようだ。かつて5台用ライセンスなんてものもあったけど、姿を消した。つまりOSXのライセンスでビジネスするつもりはなくなっている。
Androidは日本の電気屋さんが飛びついているように、無料。
自作や個人用PCはLinuxをのっけてOpenOffice搭載のUbuntuあたりのほうが、安心できるんじゃないだろうか。
(だって、表計算、ワード、パワポ、グラフィックいじる、ネットサーフィンだけなら、なんの問題もないんですけど)
Microsoftは怠惰な企業のサポートに徹して、企業アプリケーションエリアに出ていくのがベストだと思うんだが。。。