心と体

エリート幻想

プレジデントに「一流大学とは?」というはっきりした記事がありました。

いいことだと思います。

モノをなにも生み出さない、頭の先までドップリとサラリーマンライフにつかった呑気な人事部はこんなものでクラス分けして人の管理をしているということですね。

常々書いているように企業とは「お金儲けする場」です。その観点から見ると学歴は関係ありません。

常々書いているように旬な企業は繊維、鉄鋼、造船、電気、車と移り変わりました。ITはあっというまに勃興し3Kに没落しました。

どの業界も起業したのは一流大学卒業ではありません。「◯◯なんて」と罵られながら始めたのです。

20歳代でお勉強ができたことは、メタな能力は説明していますが、それより後の人生においても賢い振る舞いをするかどうかはわかりません。チャンスを与えるべきだということは賛成です。
だからといって圧倒的多数の人々の混沌から次の世界が生まれることを忘れ去っているのは、ビジネスマンとして怠慢以外のなにものでもありません。

激しい変化を無視して「一流は」といっている緊張感の無さはなんなのでしょうか?

でもこののんきさは日本固有でもありません。韓国の現代やサムスンやLGも同じく高学歴者にエリート幻想を見るし、シンガポールもそうです。

シンガポールはかなり悲惨で、エリート優先を勧めたところ圧倒的多数の国民がついてこれなくなってしまいました。国の人心が分裂しかかっているわけです。

結局は、「人間の力」「業績」「将来」を自分の目で判断できないということです。

まるで都銀がお金を貸す時に借り手の力を見抜けなくなったのと同じではないでしょうか。

評価するほうの、能なしぶりを机の下に押し込んで、いたいけない学生をいたぶる議論はとてもイタイと思います。

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