料理とお酒

飯の味と値段

そうそう、何十年も前に東京に来たけれどいまだにわからない概念がある。

あの店はおいしいから高い

東京に住んでいる人はよく言うじゃないですか。

これ、マジでわからないんですよ。
マズイものは人からカネ取って売るべきじゃない。大阪で料理人の真似事している時から言われてました。
関西はきざみうどん(素うどん)でもおいしいです。お客さんからお金いただいているのですから。

素材が安くてもおいしく作れるのが料理人の腕。牛スジでも豚骨でもおいしく食べさせるのは料理人の腕。

遠い昔ですが、赤坂璃宮という店があって周富徳という料理長がやっていました。
当時のコースは3種類の値段の違うものがあった。違いは素材が高いものになるというだけ。どのコースもものすごくうまかった。
一番安いコースは牛の蜂の巣(胃)の煮込みもあったな。そりゃー、うまいのなんのって。

周富徳は料理の鉄人に出たり、漫画に取り上げられていたせいで、いろいろ言われていたが、俺は赤坂璃宮のコース食って「この人は本物の料理人だ」と思いました。

うまければ高いなら、ガリガリ君梨味は1000円でいいんですか?
違うでしょう。

誰がどういおうが、「おいしいから高くて当たり前」は俺は認められないです。それはプロの料理人として最低限のことを守っていないということです。

めずらしく親父風ふかしました。

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