サラリーマンのふり

陰謀論を信じる前に

陰謀論について聞かれました。
でもね、事態はもっと悲惨なのです。長文ですが、書いてみました。

まず、日米関係。

「こういった陰謀論が嘘だったら?」「政府が福島の人達を避難させない事が間違いではなかったら?」という観点から現実を見ようと試みるのですが、どうしても納得が行かないのです。
陰謀論については私もそれほど詳しくはありませんが、日本という立場から見るとまず政治は完全にアメリカに牛耳られ、さらにそのアメリカ政府さえ も操る製薬会社・CIA ・資本家などが存在し、彼らはイルミナティという組織で世界中に悪の根を張り巡らせている...

まず、イルミナティ。
イルミナティの目的はなんだろう?そう「人類支配」のはずです。
人類を支配しようとした場合、通常、もっとも簡単なところから始めるでしょうね。普通。
つまり、内戦状態のアフリカとか、政情が不安定な国から。なぜならば、地球の人口のどれだけを支配したかが測定ポイントになるはずでしょう。
ところが、そういうところは振り向きもせずに、先進国から支配しようとするイルミナティとかいう団体は、かなり頭が悪いと思うのです。
結果的に、ほとんど支配できていないじゃないですか。いつまでたってもマイナーなまま。
このままだと指導者失格ではないでしょうか。

次にアメリカ政府は資本家のいうことを聞くから、というが当たり前だ。
そもそもアメリカは国民が納税して動いているサービス機関としての政府、と役割がはっきりしています。
アメリカ大統領は国民のために働きます。政府の役人は共和党、民主党と政権が変わると、入れ替えです。
日本みたいにのうのうと働きつづけられません。
アメリカ大統領はアメリカの企業のために、もっと車を買ってくれ、石油をくれ、と他国に交渉に出かけます。それが納税者への義務だと理解しています。
そして、アメリカは軍隊をもち、毎年、本当に国民が戦死します。
アメリカ人は政府のやることを真剣に見ています。

一方、日本は誰が選んだかわからない人が総理になります。
役人のコントロールが一大課題です。上位下達の江戸幕府の考え方がいまだに我々の中にあります。
税金は年貢です。用途はお上の思うまま。
なんとなく日本人は「政府はつかみどころのない正義のために働いている」と誤解しています。
歴代の総理が海外に「日本製品を買ってくれ」とお願いにいってくれたことなんかありません。
役人は法律の名のもとに、自分たちがしたいことをする。
日本は徴兵もなければ、自衛隊まかせなので身近に戦死者もいません。
国民は国のためにどれだけの汗と血を費やしたか自覚があまりないですよね。

そして、アメリカなどが自分の案を外交手段を用いて「どうだ?」と聞くと、基本的に日本は「YES」しか言わないのです。
なぜならば、「NO」にはWHY?がつきものです。
今の日本はWHYを組み立てられるだけの知性がないだけです。

TPPで遺伝子組み換え食品を輸入したくないのなら、論理的に危ないからイヤだ、といわないから条件が変わらないのです。
結果だけ見て「ゴリ押しされている」と思ってはいけません。日本の役人が、国民のためなんて考えないから、説得に失敗しているという事実からスタートしなければ、相手を悪者にだけして自分は被害者だと思ってもなにも動きませんがな。

ちょっと前もありましたよね、オスプレイの問題がある今、沖縄米軍がやらかしたレイプ問題を立件したくない。
日本の役人は国民向いて仕事しないんです。

この政府の働きの違いを理解して、あらためて上の引用を読んでみてください。
根本的に理解の仕方が違うと思いませんか?

これが次の日本政府の悪意についてに繋がります

まず、日本とアメリカの関係を無視し、現在日本政府が行っている政策は全て日本政府の判断だと仮定します。
あまりにも酷過ぎませんか?原発事故による放射能拡散情報を隠蔽して国民を被曝させ、、去年の3月15日も政府や電力会社と繋がりのある企業の社員は自宅待機を命じられたそうですが、一般市民には何も知らされませんでした。

3.11の時、私が一番注目したのは、親戚にもいる政府の高官です。なぜならば、本当に危ないのなら東京から政府の役人はいち早く脱出したはずです。
ところが結果はごく一部の人が家族を海外に出しただけでした。
私は外資系企業に務めていますが、外人上司はほとんど帰国しました。
それなのに、です。

そして、実態としては懇意にさせていただいている代替療法家は東京の人も被曝してるといいます。
つまり野田総理ふくめ、首都圏の人間は多かれ少なかれ被曝していることになります。
今の総理の野田さんは、ほんの2年前までは私の家のある船橋近辺で自らビラ配りをしている程度の政治家でした。
今の日本の政府は脳がないんです。能なし。
だから、なにもしない。原発事故も被曝させたのは無為のためです。
当時の枝野氏の発言を思い出してください。「ただちに影響があるとは言えません」
これ、作為がありますか?無責任なだけです。
現実を見て立向かいリードしようとしたのではなく、とにかく小さく見せかけて運良く無難に収まればいいのにな、という願望しかなかったことは後の報告書でも明らかです。
今の政治家は全員、小物で無責任なだけです。
役人は前例がないと動きません。データを発表する、という行為は前例がありません。
だからやらない。無為なだけ。
その結果が悲惨なことになったのです。

陰謀論は当然、次のようにマスコミも疑います。

テレビには「これくらいの放射能なら大丈夫」という学者ばかりが出演し、恥ずかしながら私も騙されていました。
政府も含め安全だと言う人達はチェルノブイリとのデータの比較を決してしません。
どんなに人が死のうとも、心臓・甲状腺その他に異常が認められる人がどんなに増えようとも「原発事故との因果関係は証明出来ない」
その一言で終わりです。

今のマスコミって一切のリスクを犯さないことに気づいていませんか?
テレビ番組がすべて同じなのも、新機軸を打ち出して失敗することを恐れるからです。
ましてや報道で政府に睨まれるようなことをするはずがありません。
同様に東京電力を始めとし、電力会社はテレビの大スポンサーです。
テレビが今時どれくらいカネの困っているかは、つい最近の騒ぎでもわかります。
「コンプガチャ問題」が新聞、ネットで騒ぎになりましたが、ほとんどテレビでは放送されませんでした。
理由は簡単で、広告の減った現在、グリーやモバゲーは大スポンサーなのです。
そういうスポンサーに不利になることは、放送しません。
このようにマスコミも目先のカネで動くのです。
「正義」とか「公正」なんてものを、なぜ、マスコミに期待するのでしょうか?

陰謀論は、悪意があると期待しますが、以下のように矛盾に戸惑います

今の政治は悪意に満ちているとしか思えません。
しかしながら選挙で政権が選ばれる以上このような政治をしていれば次の選挙で負ける事は確実。
次の選挙で負けても良いという政治をするからには絶対に裏がある。と思うのです。

この間の衆議院選挙で、民主党はまさか自分たちが政権取ると思っていなかったのです。
万年野党で、役人の経験もほとんどないし、役人をコントロールするすべもない連中です。
マニュフェストだって、「こんなもんだろう」くらいのノリで作ったに決まってます。

当時のことを、みなさんはもう忘れていると思いますが、民主党が大勝したのは選挙の神様の小沢一郎のおかげです。
よくも悪くも彼はすぐれた政治家です。
彼を中心として、政権を民主党が取る可能性も高かったから、東京地検はスキャンダルを作ろうとしたのです。
検察は「正義を決めるのは俺だ」と当時は思い上がっていましたから。(今はどうでしょうね?)
もし、自民党が政権を維持していたら、彼は間違いなく有罪だったでしょう。
民主党だったせいで、逆に東京地検はとおるはずの論理がとおらなくなったのです。
その後の検察は漏れるはずないものが、ダダ漏れで権威は失墜。
悪意に満ちた団体がこんな便利な道具を手放すのですかね?

このあたりから、そろそろ私なりの結論を述べたいと思います。

管さんに問題あったかも知れません、鳩山さんに問題あったかも知れません。
「放射能つけちゃうぞ」と言いもしないことで失脚した政治家もいました。
このように政治遂行能力と関係ない、下半身などの問題などが次々に出ます。
それに煽られ、「やめろ」と声をあげるのは国民です。
もし、人格高潔で政治遂行能力も高い人が、日本にひとりでもいるなら、その人にやらせればいいでしょう。
でも、いつも「問題だ」と叫んで人を失脚させて、すぐれた政治家を根こそぎなくしてしまいました。

結果、2年前にはビラを配っていた若手政治家が日本の宰相になったのです。

この争いで勝った人はだれでしょうか?
驚くべきことですが、高級官僚です。
「政治主導」という声が民主党政権発足時にありましたが、4年経って見ると、「政治無能」に見事にすりかわったのです。

これが今の世の中の私の見解です。

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