いや、原題は「Hugo」だけだから。
今日は一人でこの映画を見た。父が入手した壊れた機械人形(英語ではautomatonって言ってたお)を修理して、思わぬ秘密を解き明かすって話なんだけど、舞台はおそらくパリ(エッフェル塔が見える)でも雰囲気が20世紀初頭のロンドンの駅。古い無声映画にまで遡るので地味な映画。
時計とか精密機器も大事なアイテムなんだけど、女の子には機械フェチは少ないので難解ではなかろうか。
しかも、このキーアイテムの不気味な鉄人形が光の加減で能面みたいに表情が変わる。
カップルなんかで言ったら盛り下がること必至でした。また、主人公の男の子の目がミョウに青くてちょっと魚っぽく感じたな。
アカデミー賞5部門制覇は素直にうなずけない作品でした。
でも、大時計の隙間からパリ全体を見渡して主人公が言った。
「ここから見てると都市がとても大きな機械に見えるんだ。機械はね、無駄な部品ってないんだよ。だから、都市が大きな機械なら、ボクも君も必ず役割があるってことなんだ。」
これはとてもスピリチュアルなセリフでよかった。宇宙という単位でモノを考えたら、ネジのひとつ分の物質でも失われるとタイヘンなことが起きるのは、核爆発を見ておわかりのとおり。
もうひとつ
「機械には必ず役割がある。壊れて役割を果たせなくなった機械を見ると悲しい。人だって。。。必ず直そう」
ミョウにエンジニア心をくすぐられる言葉でした。