Chromeを使うとIEがものすごくダサく見える。
遅い、画面にいろんなものが出すぎ、いろんな理由で黙り込む(CPU,Networkトラブル)。開発エンジニアのセンスの差がどうしようもなく出ている。設計だけやって、インドや中国に仕事を頼むってことはこういうことだよね。
でも、企業はIEを使い続けるだろうな。
さて、Chromeを使っていて、タブをドラッグすると別ウィンドウになってくれることに気付いた。なるほどねー。便利だわ。
でも、たまたま発見したんだよね。
問題はここなんだよ。企業のITにかかわる人たちは、いつも「責任」から逃れることを最初に考える。
ブラウザーでもFireFoxやChromeを使うなんてことは、普通は考えない。理由は「責任を問える企業」が作ってないから。トラブルが出て「マイクロソフトが悪いんです」とお客にいえれば一件落着。
上の機能だって、IEだったら「マニュアルのどこに載ってるんですか?こんな機能、困るんですけど」と文句が殺到する。なにを作っても文句をいう。変化はすべて悪なのである。
それで問題が解決するわけじゃない。(することもある)
同様のことがLinuxでもいえる。カーネル自体はオープンソースで別にRedhatのものじゃない。でも、企業はRedhatを金出して使う。Linuxでトラブルが起きたら「Redhatが悪いんです」とお客にいえば一件落着。
それで問題が解決するわけじゃない。
(本来、見つけた人がバグレポートあげるのが文化だが)
問題は解決しないのに、犯人さえ決まればよしとする。こういう人たちから見たら、オープンソースって単なるフリーウェアにしか見えてないんだろうな。でも、それってITの本来の文化の対局なんだけどね。
この実態を企業人としてのエンドユーザーの人はどう思うんだろう?
個人だとシンプルである。たとえば、先にChromeのドラッグ別ウィンドウ機能がVAIOのソフトが下手をこいていて、トラブルことがある。おそらく全国規模で起きているだろう。以前、メモリースティックでもVAIOは問題を起こしていた。
でも大問題にはならない。VAIOを好きで買って使っている人たちとしては、それも認めてしまう。別に犯人さがしをするわけじゃない。「問題があるから気をつけよう。いつ直るのかな。」で終わり。もし、それってSonyのソフトウェアが干渉しているみたいですよ、って誰かが教えてくれたら素直に「ありがとう!」
よほど、健全である。
ひょっとしたら、企業でITにかかわっている人は自分の仕事がとても嫌いなのかもしれない。だから、なにか起きたら嬉々として(いる人をよく見かける)責任を追及するのだろうか。