Andoroid搭載の中華製iPadといわれる、APadをヤフオクで売却した。
理由は、一言でいうと「iPhone,iPadに比べたら、あまりにもおそまつ」
巷ではAndoroidは家電業界の救世主にでもなるかのような書き方である。AndoroidでiPhoneのようなものをつくろうとすると、まだ、3年かかるだろうと思う。
にもかかわらず、「グーグルが変える電機業界」なんてことが、また言われている。まだ懲りないのかな。今、我々が使っているパソコンを思い出そう。中身はすべて規格化されており、プラモデルのように簡単につくれる。WindowsはMicroSoftさんから買ってくる。簡単に動く。
こんな差別化できないもの作ってコストダウンの戦いに明け暮れる世界が、家電業界が望む素晴らしい世界なのだろうか?MicroSoftだけが勝者だったのではないだろうか?
それでiPhoneに勝てると思っているのだろうか?iPhoneよりもiPadのほうが一部で有名だったが、内部のパーツによる省電力とiPhoneOSによる省電力の使い分けが秀逸なのである。それをあの値段で出したからこそ、似たようなものをつくろうとしていた会社は一斉に一年以上、先送りにしたのである。(記事はここ)
また、iPhone,iPadがユーザーに好まれるのはどの動作も一貫したUIでできているからではないだろうか?一般のケータイ(ガラパゴスケータイ=ガラケー)を使っていて機能ごとに微妙に使い方が違っていたりしないだろうか?これこそ、縦割りで外注にソフトをつくらせた結果である。
Appleの売るノートPCはほとんどが、蓋を開けて数秒で使い始められる。残念ながら特別にチューンしたWindowsでしかWindowsのノートPCでそんなものを見たことはない。これもハードとソフトの棲み分けが一社でコントロールされているから。
ジョブズがpodcastの対談でいっていることは極めてシンプルである。「消費者にとっていい製品を出したい。消費者のの判断は極めて単純だ。いい、か、悪い、かだけだ」
パソコンは水平分業でここまでやってきた。が、生き残った会社は数社である。それも機能で生き残ったわけではない。サプライチェーンなどのコストダウンで生き残った。
家電が水平分業でやるのであれば、また同じ戦いをやることになり、一方で垂直統合で一貫したものを作り続けるAppleはベンツといわれることだろう。
最後に断っておくが、Androidがダメといっているのではない。Androidを使ってモノを作る時、一貫性を誰がコントロールするのかが製品としての鍵だ、といっているのである。Appleはすでにそれが出来ている。