突然、こんな音を思い出した。
あれは、小学校のころだった。友人でロック好きがいて、ロックの曲と歌詞を書いた雑誌の別冊を持ってきていた。
当時はなにしろ英語の本を「原書」とかいってた時代であり、英語を話せる日本人なんて結構、レアモノだったと思う。読める人は実は多かった。私の父も英語の文章、辞書があれば読めたもん。
さて、その雑誌の別冊には英語の歌詞に「フリガナ」がうってあった。今でも覚えている。
「サニギリロンリライオンザシルバムーン」
みんなでまったく意味はわからないけれど、小学生の記憶力のよさで口ずさんでいた。
さて、大人の今、これはなんだろう?と改めて考えた。サニギリは理解不能だが、残りはおそらくロンリー(lonely),ライオン(lion)ザ(the)シルバ(silver)ムーン(moon)
でも、文法的には支離滅裂だよ?
ということで、とにかく” lonely lion the silver moon” でインターネットを検索してみた。
たちどころにわかった。
Michael NesmithのSilver Moonという曲で、
Standing in the lonely light of the silver moon だったのだ。
サニギリは”Standing in” だったのだ。もっとも、lonely lightがロンリーなんだからひどい記憶だ。
でも、インターネットで数十年の疑問が解けた。
自分の歩んできた道の遠さに、ちょっと感動。と同時に中学生の家人には、普通の速度の英語は同じように聞こえているのだろうと思う。