教師の暴力沙汰が起きるたびに、以下のような人物像を目にしないだろうか?
叱る時、自分の苛立ちを相手にぶつけてるだけ。
しかもその中には相手に関係の無い八つ当たりまで含まれている。
感情の赴くまま相手に当たり、よく見ると子供と何ら変わらん。
物事を合理的に解決しようという気は微塵もない。
「自分で考えろ」って言うなら、それこそ何も言うな。
何を言っても本当に駄目な奴だというなら、相手にせずさっさと切り捨てればいいだけ。
なのに、いつまでもガミガミグチグチと延々と時間の無駄にしかならない事を喚き続ける。
1対1ならまだしも、その場にいる全然無関係な奴等まで巻き込んで貴重な時間を無駄にする。
それでいて、相手には「感情を抑えろ」だの「忍耐を身に着けろ」だの「八つ当たりするな」だのと、我が身をふりかえらずにいう。そして、自分がすぐ感情的になる事が許されるのは「相手より年上だから」とか「監督だから」とか「人生経験が豊富だから」とかワケの分からん理由を免罪符にする。
一般的には、ドエスの性格破綻者なように思われるが、違う。こういう人が実は普通の人だということは知られていない。
理由は、未経験な人間が「監督」という役をやるからだ。
スタンフォード監獄実験というのをご存知だろうか?後々、esというタイトルでドイツで映画化された。実験は単純で、20人ずつの人を普段の環境から隔離し、囚人と看守に分けて2週間過ごしてみようというものだった。双方の心理がわかればいいね、くらいのノリだったのだろう。
ところが、看守役の人間が囚人をいじめる限度に際限はなかった。実験は参加者の家族の抗議により、わずか6日間で中止。しかも錯乱状態、PTSDを負った人間も少なくはなかった。
結論は以下のとおり。
- 権力を与えられた人間が、従う人間と狭い空間で常に一緒にいると次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
- どちらも元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
過ちを繰り返さないように、ここに公式ウェブがある。
体育会系の指導者になる人間は、他人に自分の言動を聞いてチェックしてほしい。自分が事件を起こしてからでは、あまりに代償は大きい。
同様のことをしている人に「スタンフォード監獄実験」って知ってますか?と問うて欲しい。