アフィリエイトとかドロップシッピングとか、やっぱり限界なんじゃないかな。以下、日経ビジネスウェブからの引用。
在庫保有や物流のオペレーションを調達先のメーカーや卸に丸投げする「ドロップシッピング」は、ネット時代の新しいビジネスモデルとして 一時は注目されたものの、今ではすっかり影を潜めている。
通販サイトを開設してネット上のマーケティングと受注だけを行うというモデルでは、多少の小銭は稼げても大きなビジネスには成り得ない。事業の継続自体 が困難であることが明白になっている。
ネット上で人を集めるって決して簡単じゃない。その簡単じゃないことをやった自分のサイト(わかりやすくいえば、来客の多い自分の店)を人に簡単に貸すというところが、私にはわからない。いろんなサイトで安易にグーグルアドワーズを貼っているいるけど、人の出入が少ないならば、ブログが読みづらくなって不快感をもたらすだけだし、人の出入が多いのなら、アドワーズ程度の安売りをするなよ、と思う。「ちょっと儲けたい」という数十円を追うことで、数百円の価値を安売りしていることになっていないだろうか?
売値1000円のものを販売業者が300円で仕入れ、200円で出荷したとする。アフィリエイトやドロップシッピングってせいぜいもらえて100円だろう。販売業者は右から左に商品を流すだけで400円と、この商売にかかわった人たちの中でイチバン多く取る。
アフィリエイトやドロップシッピングしている人たちって集客っていうイチバンタイヘンなところを安売りする、俺から見ると販売業者のカモにしか見えない。
実は従来の流通業って、もう崩壊している。百貨店なんかが典型例。百貨店って単なる場所貸しで、包み紙を高値で売る商売だった。商品並べるのも値札つけるのも、ひどい時は売る人もすべてメーカーさんの支援という名のボランティアだった。それはそれはおいしい不動産ビジネスだった。未だに百貨店はその夢から覚めていない。「良い商品を選ぶ目」なんていってるノンキな百貨店があるが、腹がたつくらいの勘違い野郎だ。
そんなものはネット上のマニアにまかせとけ。身銭を切って評価するマニアに勝てるわけがない。いまやリアル店舗の主流はショッピングモールであって、百貨店、総合スーパーは私から見たらゾンビ。例外は食料品だけ。それ以外の部署でバイヤーなんてものの必要性がわからない。他店横並びの、そこそこ売れるものしか並べられんくせに。流通業のバイヤーってニゴーや「アフタヌーンティー」のように自身がブランド力を持つ専門店、セレクトショップで置いてあるものの価値を消費者が見出すのならわかる。
百貨店内って普通の人は区別がつかない。化粧品がいい例で、マックスファクター(たまたま思い出したから)を買おうと思うわけで、買う場所が西武でも東武でも伊勢丹でも三越でも高島屋でもどうでもいいのがイマ時だろう。いちいち「愛用者カード」なんか作らせようとするから、また客が逃げる。あれって、化粧品メーカのオマケをくれてやるなんてDMを送りつけてくるが、自分の懐を傷めないで客を来させようという、懐手な商売の名残りだ。百貨店という表現があるのなら、アマゾンは万貨店だろうな。
不動産業のころからプライドのなくならない腰のまがりかけた口うるさい店員がのし歩き、若い店員が小さくなってる売り場に夢もなにもない。だから普通の主婦でも百貨店で商品を確認したら、ネットで買う。資生堂がリアル店舗でノルマを課さなくなったのは当然なのだ。
さて、コンビニエンスストアを見てみよう。この流通業は、周囲の小規模商店を食いつぶすことで伸びた。小規模商店の店主は、大規模店の出店には顔色を変えて反対したが、よもやコンビニ一軒に商店街全部をもっていかれるとは思っていなかったんだろう。POSレジと24時間の勝利である。
自分の市場における存在意義を忘れた時、転落は始まる。
百貨店とコンビニを例に旧来の流通業がいかに努力、工夫をしていないか描いてみた。
そして、アマゾンのマーケットプレイス、ヤフーのオークション、これらは流通業を始めるにはなにかコネや資本がいるんじゃないか?という一般人の疑問を実績を示すことで打ち砕いた。そんなものはいらなかったのである。
人気サイトをもっている人は自ら流通業をするべきだ。努力、工夫により、アマゾンやこれから楽天が始める物流のアウトソーシングを安く利用する。アフィリエイトのような販売業者の手先になって利益のゴミをもらって喜んでいる場合じゃない。。
日本のアマゾンは売上を公表しないから報道されないが、去年あたりからすでに日本最大の本屋になっていると思われる。これでも一般の流通業のほうが規模が大きいと妄想しますか?