大塚家具から学ぶ経営

最近、しょっちゅう大塚家具の経営難が新聞に載る。

私が思うことを書いておきたい。

新聞記事とネットでの多くの人の評論を読むとネガティブな話ばかりで残念になる。

経営難であることと、事業とは違うと思う。

たしかに毎期赤字だし、収益率の悪さは前創業者会長のころから始まっていた。

だから「大塚家具のビジネスはダメなんだ」と断じる人はビジネスがまるでわかっていないと思う。

そもそも大塚家具が騒がれる理由は上場企業だからだ。
言い換えると家具屋が上場できるほどの規模をもっているということ。
新聞の要約をあげる。

大塚家具が14日発表した2018年6月中間決算(単体)は、売上高が前年同期比11・9%減の188億円、最終利益は20億円の赤字(前年同期は45億円の赤字)だった。通期は、売上高が8・4%減の376億円、最終利益は34億円の赤字(前期は72億円の赤字)となる見通しだ。最終赤字は3期連続となる。

いつも書くけど、「数字はウソをつかない」はウソである。
みーんな赤字の話ばかり書いているが、188億円も家具を売っているという事実を誰もみない。

188億円分の家具ってどれだけよ。
内情はともかくお客さんがいるということだ。

単なる比較だが、吉野家の2019年2月期第1四半期の連結決算は、売上高497億9400万円。
あれだけの店舗と人員をかかえた吉野家グループでようやく500億円。
すごい売り上げだと思いませんか。

また無能であることは否定しないが大塚久美子が始めた中古家具もボロクソにいっている人間がいるが事業上は正しい。
なぜならばビンテージ家具だけを扱う家具屋は日本のあちこちにあり、高収益を叩き出して上場を狙っている企業すらある。

問題は上場したせいで規模を縮めることが困難であるということと、大塚久美子がパワハラで地道に働く従業員をいたたまれなくした人材流出が原因だ。

社長の器じゃない人間が社長をやる企業は悲惨だ。
事業部長の器じゃない人間が事業部長をやる部門は悲惨だ。
部長の器じゃない人間が部を率いると悲惨だ。
課長の器じゃない人間が課を率いると悲惨だ。

上場を止め、粛々と小型の家具チェーンになり、従来どおり富裕層相手の高級家具屋に戻れば大塚家具という企業は別にダメな企業ではなかった。

「なかった」と書いたのは、確かに資金がショートしていて縮小は現時点では困難だからだ。
それは経営の問題。

ビジネスモデルと経営は分割して考えないと、経営者が無能だからといって事業もダメだなんていう判断をしてしまう。

これを読んでおられる方も簡単に「大塚家具がダメになっているんだから、富裕層向けの家具販売なんてビジネスはないんだ」と安易に考えておられなかっただろうか?

180億円のビジネスを簡単に無視していなかっただろうか?

最近、アイリスオーヤマがやたらとおもしろい家電を出していることにお気づきだろうか?サンヨーやシャープをクビになった人々を雇いいれて作っている。
「家電はダメ」とビジネスモデルを見限ったのは、サンヨーやシャープの無能な経営者たちだ。

かようにビジネスモデルと経営は分離して見極めるべきだ。

 

むしろ隙間産業の貸し会議室やってる野心満々なベンチャー企業社長は短期利益を目指すであろうから、大塚家具を食い物にして、最終的には清算に追い込むだろう。

今でも言っている「会議室との相乗効果」って寝言でしかないことはみーんなわかっていると思う。そんな本業じゃないことで相乗効果がでるなら、カラオケのまねきねことなぜ業務提携しない?まねきねこはスペースを買い取り、スペース貸しに徹している。まねきねこでは別に歌わなくて昼寝していてもいいのだから。

負けを認めない能無し経営者からはサンヨーの末期と似た腐臭しかしない。残念ではある。

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