「木村岳史の極言暴論!」がまったく暴論じゃない理由

By ttakao, 2017年11月6日

日経コンピューターに木村岳史という有名な編集者がいて、ちょっとだけ過激な意見を連載されておられる。

まとめて読みたいなと思っていたら、ここに索引がありました

若い人も中堅もおじさんも読破されることをお勧めします。

なぜ彼の意見のほとんどが正しいかという理由を説明します。

長年、IT産業にたずさわっているとひとつの原則が見えてきます。それは、

経済的でないことは、やがて淘汰される

何度もこの原則にはずれるんじゃないか、と思うことがありました。

  • IBMのメインフレーム、SNAは消え去った。1997年ごろ、「TCP/IPしか残らない」と行ったらバカにされたものだった
  • OS/2が消え去った。Windows95のエミュレーションができなかったことが最大の理由だと思う
  • Lotus Notesが消え去り、Outlookが残った時。同様にLotus 1-2-3が消え去りExcelが残ったこと
  • LANのトポロジーには現在、イーサーネットだけがあるが、昔のIBMはトークンリングを提唱していた
  • オンプレミスが消えASPがクラウドと名前を変え勃興してきた
  • 大手のお客の偉いさんを飲ませて抱かせてで接待していた零細人貸し企業がどんどん潰れた
  • Fintechが銀行員を消し去りそうだ

どれだけその時の勢力が強くても、10年かかってでも、やがては経済的である方向に行くのです。
もっともビジネスチャンスに変えるには「それがいつか」であることが重要ですが。

木村さんの描く今の日本のIT産業の矛盾は経済という面から見るとおかしなことばかりなのです。
もちろんいつもいつもカネカネ言ってろということではありません。
向いている方向性の問題です。

そして従来型のシステム開発は早くて5年、遅くて10年後にはなくなります。

木村さんは5年とおっしゃっています。
理由はクラウドサービスの出現と事業の変革です。

どういうことかというと、大企業であればあるほど従来の事務処理基幹系に大金を払うことを極力やめる。
その資金を事業部で行うデジタル化に回すということです。

事業のデジタル化は外資系IT会社に身をおいているとよくわかります。
社内ではそれしか言っていません。アメリカやヨーロッパ、一部は中国でガンガン進んでいますから日本でもだんだん盛んになるでしょう。

マイクロソフトもSAPも役所などと事業創出をしています。
同様のことをNTTデータやTISなども試みています。

言い換えると大きなベンダーは事業部のIT部門として活躍しているのです。
これからの新しいビジネス形態です。
人月計算の労力がかかるほどうれしいローテクバグ開発会社はIT部門という間接部門と共に用事はなくなります。

既存のIT部門はクラウド移行を命じられて縮小されますから。
いままで自分たちで技術の追求も構築力ももたずに事務屋と化し、経営陣を素人扱いして抵抗し続けて、御用聞きITベンダーの言うとおりにしてきたツケがドンと回ってくるのです。

「SEは永遠だ」とおっしゃって30年前の呑気なメインフレーム時代の知識を振り回して、はずれた組織論を唱えていた馬場史郎さんはいい時に引退しましたね。

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