心と体

精神的な豊かさ

と書くと「逃げ」だと考える人々がいる。

こういう価値観の人々。

リーマンの癖にすぐタクシーを使いたがり、デイナーはフレンチかイタリアンの有名店、味なんてどうでもいい、評価が高ければ。
全聚徳の北京ダックがどれほどうまかろうが、中華料理は一段落ちたものとしてみる。

服はブルックスブラザースで靴もサルバトーレフェラガモ、時計はロレックス、オメガ。。。。がっくりするくらい自分がない。

もちろん車は日本車より周回遅れのメカのアウディ。

周囲に職権で女を集めホームパーティなるものをし、たまに不好いピザを作ると、参加者は、しょうことなしに褒めちぎる。本人鼻高々。俺って料理もできるんだぜ。

俺様意識が強いので、人生で最高だった肩書きを後生振りかざし、若者をこき下ろす。老いへの恐怖と若さへの妬みだとも気づかない。友達には自分より優れた人間はいない。

かように自己の内面の洞察はとても苦手。

友達に、こういう困った年寄りは外資系出身に多い、とぼやいたら、それは日本企業もふくむ大企業の団塊の世代の特徴で、今の世の中を悪くしている元凶だということで盛り上がった。

その一方でイマドキの若者について、こういう記事がある。安さ一色 悲しい若者事情

要するに服はユニクロ、家具はイケア、飯はマックかサイゼ、娯楽はネット、YOUTUBE, おしゃべりはSKYP。男女共に家ご飯なんて当たり前。なんとチープな。
といいたいようだ。

ギャグで「欧米か」と言い、いい加減に溢れたブランドのせいで鈍感になり、実用を取り、なんの希望もない日々をなんとか明るく生きてきている若者。モノはあって当たり前。物欲、金銭欲、マジでない。

なぜならば、もうすでにモノに価値を見出していない。だから買えるモノ、ひいては源泉のカネにほとんど興味を示さない。ウチにもそういうのが二人いる。団塊の世代には理解できないだろうな。「そんなこといったって、大金見せられれば」と思うでしょ。実際に札束見せたことあるもん。ビクとも揺らがない。金塊見たら喜んでた。

徹底的に楽しむから、彼がよく知ってるテニスだって、コストパフォーマンスのいいラケットを見つけたら満足。高いブランドのラケットは横目でチラ見して黙殺。毎日持つカバンだってなぜかヤツは肩掛けカバンが大好き。大学生でブランドバッグを持っているのはバカを証明しているんだそうだ。

私はどう考えても今の若者のほうが団塊の世代より、はるかに進歩していると思う。

考えてみれば、西行、鴨長明、千利休、芭蕉などの目指したわび、さびを具現化する寸前ではないか。
今ほど日本人文化とか、自分は何者?って追求している時代はないように思う。
あと少し、いや、すでに、新しい日本の、わびさび、マンガ、音楽を含めた壮大な文化が立ち上がり始めている気がしてならない。

そういう新しい文化の担い手の人々は2011/3/11で日本は大きく変わった、という。こういうところのビデオを見たら、俺のいう変わったことを感じてもらえるんじゃないか?

TOKYO RISING

 

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