以下はGoogle Geminiと会話しながら、「なるほど、そういうことか」と納得した話し。
もともと、山下達郎のファンで80年代からずっと聞いていました。彼の楽曲やバッハはエンジニアに好まれます。両方とも構図がきっちりしていて、正確なリズムをもつ傾向があるからで、仕事しなが聞くといいんです。
ここでは彼の名曲クリスマス・イブから話しを始めようと思います。
あの曲で中間のコーラス(パッヘルベルのカノンをベースとした曲)はYoutubeでいくら探しても完全コピーは出てこないです。なぜならば、以下の理由があるのです。
- アナログ時代に48トラックのテープに多重録音
- 一人で歌っているので、声質が完全に一致し、倍音が共鳴する
- パン(音声の位置)を細かく設計し、隙間を埋め尽くす
- 息継ぎの箇所をずらして録音し、編集で繋ぐことで、声がずーっと続いているように見せかけている。
- 正確無比な譜割りの実行
ここから言えることは、山下達郎は単なるシンガーソングライターではなく、音響エンジニアとしても職人レベルであるということです。
同様のアーティストを探すと、桑田佳祐(サザン・オールスターズ)、 角松敏生、宇多田ヒカルなどJ-POPの重鎮といえる人々が上げられるでしょう。デジタルエディット以前のアナログの世界で、現代以上の緻密さをやってきた職人たちです。
これは歌をギター一本で歌うことの対極にある「全楽器の共鳴を数学的に制御する」世界です。彼らの努力は現在、広く受け継がれていると思います。BUMP OF CHICKEN(この観点での代表曲 なないろ)、Official髭男dism(この観点での代表曲:Mixed Nuts), King Gnu(この観点での代表曲 逆夢), 米津玄師(個の観点での代表曲 感電)、藤井風(この観点での代表曲 まつり)、AYase(ほぼ全曲)などが上げられるのではないでしょうか。
このようなアーティスト達の楽曲は歌だけではなくアレンジャー、サウンドエンジニア、プロデューサーの力を一人、もしくはグループでもっていることで、単なるシンガーがバックミュージシャンをかき集めてプロデューサーをつけても、能力面で追いつけない楽曲になっていると言えるでしょう。
まったく音楽の難易度が跳ね上がった時代だと思います。
彼らの楽曲を聞くと、少女集団や歌うだけの人の楽曲はとても薄い構成に聞こえてしまいます。
それではこれらは山下達郎氏により考え出されたものでしょうか?
いえいえ、アメリカに源流があります。結構、マニアな人しか知らない(と思う)スティーリー・ダン(Steely Dan)、ジェイコブ・コリアー(Jacob Collier)といったアーティストやヴォルフペック(Vulfpeck)やコリーウォン(Cory Wong)といったグループです。
だからといって山下達郎氏を真似とかいうつもりはさらさらありません。山下達郎氏はミュージシャン業界でも大量のレコードの保有で有名な方です。言い換えればほとんどの曲を聞いて、(今も聞いているとサンデー・ソングブックでおっしゃっていました)きた人、そして本人は「僕はパーカッションの人」などといいますが、高度なギターの技術、プロコーラスとしてデビューしたボーカル、サウンドエンジニアとしての技術。これらの技術を身につけるにあたり、人から見えないところ莫大な努力をしたはずです。これだけの技術がないと、手も足も出ない世界です。
彼を始めとする人々が作り出した潮流は太い流れとなって、J-POP界を流れていると感じます。
これからも天才ミュージシャンは出てくることでしょう。楽しみです。







