サラリーマンのふり

目にしている企業の終焉

常々、私は「日本では誰も責任を負おうとはしない」と考えています。
繰り返しますが会社でサラリーマンが「責任を負う」なんて会社を辞めるまでのことであって、損害を補填するまでは含んでいません。資本主義が生み出した知恵の株式会社の有限責任とはそういうことです。

しかし私をふくめみんなの期待する「責任」とは目的を達成することではないでしょうか?
途中で不備、不都合が起きたらきちんとそれを解決までする。
これがたぶんみんなの考える「責任」だと思います。

この観点からいくつかの企業を見てみましょう。

オールドメディアでいえば、きちんと取材をして公開するというごく当たり前のことをやっているメディアが週刊文春や週刊新潮しかないということではないでしょうか。

新聞、テレビなどの取材とは記者クラブに座ってもらえる情報を記事にするという、それこそAIで充分なことしかやっていない。NHKなんかニュースをAIが読んでるじゃないですか。
仕事をさぼっている上に責任を負いたくないから「報道しない自由」を利用して、ジャニーズ問題、橋本環奈パワハラ事件、ザイム真理教問題、兵庫県知事パワハラ事件、フジテレビ女子アナ風俗嬢問題も知っているのに取材もしなければ報道しなかったのでしょう。
今、週刊文春の記事で困っているのは見逃してきたオールドメディアです。今後、不祥事を報道しても「けしからん」なんてどの口が言うかと、みんな思います。今後、フジテレビはあらゆる犯罪についてコメントできるのでしょうか?「おまいう?」です。

同じことは東京三菱UFJ銀行にも言えると思います。被害総額17億円超って犯罪史上稀に見る凶悪事件です。
銀行はすでに笑えるほど少ない預金金利、儲からない投資信託の勧誘、古くは貸し剥がし(カネを貸しているのにある日突然、全額返させる)などで信用などないに等しいのに、貸金庫からの盗難でわずかに残っていた信用を使い果たしてしまいました。
今後、東京三菱UFJ銀行を信じる人ってあまりにも危機管理のできていない人で、信じた側が責任を問われる時代だと思います。

百貨店も終わっているビジネスだと思います。百貨店にビジネスでかかわっていない人は理解していないようですが、百貨店は流通業ではありません。彼ら自身がやっているのはイベントと地下の食料品くらいです。他はフロア、店員と包装紙をテナントに貸し付けて暴利を貪ってきただけです。
彼ら自身は「専門バイヤーの目」などとほざいていますが、今はどのジャンルも身銭を切って買っているパワーコンシューマーのほうがよく知っているし、情報発信しています。会社のコネとカネで他人の商品を評論しているバイヤーなんて不要です。
百貨店が頼りにしているインバウンドも日本の円安がもたらしたものであって、百貨店が顧客を育てるためになにか努力したものでもなんでもありません。今、来日している中国人は庶民ですからスーパーで爆買いはしますが百貨店ではしません。
百貨店は端的にいえば、イオンショッピングモールに潰されていっているのです。

上記のいずれの企業がやっていることも世間が期待する結果のレベルに到達していないのですから、資本主義から淘汰されるのは当たり前です。
つまりやるべきことをやっている責任逃れしない企業だけが生き残るということだと思います。怠惰な負け犬企業は「業界がぁ」「景気がぁ」という言い訳をしますが、騙されてはいけません。マクロの話しと個々の企業の業績は別の問題です。

 

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