雑感(日記)

日本人は勤勉というのは嘘だと思う

(アイキャッチャー画像はアメリカにあるギグワーカーユナイテッドのロゴ)

今日のYahooニュースで「リクルートのスキマバイト「エリクラ」のひどすぎる実態」という記事があり、「あいかわらずだな」と思った。

先日、スキマバイトアプリタイミーが上場したらしい。

今、Uber Eatsをやる人が激減していて場所によっては届かないという話しもある。

これらすべて「ギグワーカー」と呼ばれる人々を対象にこき使うシステムだ。
そこに共通することはこき使う労働者にはなにも優しくない。
スマホの画面から情報を渡すだけ。労働条件その他はすべて客側に一任されている。働いている人に万一のことがあっても責任逃れするだけだろう。
当たり前かもしれない。おカネをくれるのは客側だから。

でも私が若い時から現場仕事の代表の 引っ越し、飲食店、清掃については職場はまったく改善されていない。なにも変わっていない。

ここ数十年のデフレによる賃金の減少も、すべて働くひとへしわ寄せがいっている。
これを読んでいる方の中には心の中で「底辺には底辺な環境しかないのさ」と考えている人もいるだろう。

しかし、その考えは少しだけ改めたほうがいい。なぜならばその考え方だと社会保険という発想は出てこない。
ご存知のように今のアメリカには民間の医療保険しかないから、盲腸になったら1000万円くらい飛んでいく。治療法も医師は保険会社と相談しないとできない。カネがかかる療法だと保険会社が費用負担しないからだ。

こう説明すると「そこまで極端にならなくても」と考えるだろう。そういうあなたは自分に一見関係ない現状をすべて肯定しているだけで、自分の考えはなにひとつないことに気づいてほしい。

先ほどの汚れ仕事は私が生きている50年以上、何一つ変わっていないことがおかしいと思わないだろうか。

雇用契約がよりずる賢くなってバイトから業務委託に変わっただけだ。20分の業務委託なんて法の趣旨に反すると思う。

日本人は汚れ仕事の現場に機械化などの費用をつぎ込むことに、恐ろしいくらい怠慢で冷酷だと、私は思う。
まるでそういうところで働くことが懲役であるかのような扱いをずーっと続けてきている。

本来、スキマバイトって周囲の受益者がボランティアでやってきたことではないだろうか?
私の家のゴミ出し場所の片付けは一週間交代でぐるっと近所の回り持ちだ。先日、私の当番だったが誰かが捨てたマクドナルドのゴミを自宅のゴミ箱に捨てた。家の前の掃除だってそうだ。なにかの折にチャッチャと片付けるし、雑草は悪いけど除草剤を撒く。
地域社会がやってきたことを切り出してビジネスにしようとするから、ろくでもないことになっているのかもしれない。

引っ越しだってそうだ。日本の引越し業者の安さは異常だ。本来、社員じゃ間に合わない、つまり人手不足なのにギグワーカーをこき使うことで帳尻をあわせているのに、会社は現実を見ないのではないだろうか?

すべては少子化による労働不足でくつがえっていくだろう。
つまりスキマバイト産業は、カネの面からも社会性の面からも、投資に値しないと思っている。

 

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