起業

金融商品と現金

アメリカの経済が本当にきな臭い。

  • 労働者の統計にウソが多いようだ。例えば、正社員としてはクビになったがパートタイムで働いていると就業とみなす。不法移民でも働いていれば、働いている人になる(アメリカ国民が失業していてもわからない)、など。
  • アメリカ人の多くが使ったカードの決済に苦しんでいる。これで金利が上がったら破産しかない。
  • コロナの貸付金の返済に苦しんでいるのはどこの国の企業も同じだ。
  • ニューヨークの不動産の空き家率がすごいのに、税金が増え、家主が売却を始めている。
  • ロサンゼルスやサンフランシスコで空き店舗、閉店が相次いでいる。

一番最初に書いた失業者は少ないことになっているが、失業者が増えるとアメリカ経済はついに失速が表面化する。
同時に現時点では高い日経平均もアメリカが失速すると、引っ張られて暴落するだろう。

テレビや雑誌で「新NISA」と騒いでいるが、私のような年寄からするとバブルが弾ける前夜に誰もが株をやり始めていた時代にそっくりだ。
さわかみ投信の澤上篤人氏が「暴落ドミノ」という本を出版しておられ、やはり警鐘を鳴らしている。

じゃぁ、今、なにに投資していればいいかというと、本来は貴金属しかないように思う。

というのも金は他の金融商品とまったく性質が違うからだ。
あらゆる金融商品は当たり前だが値段がついている。
値段がついているということは、日本円やドルのような通貨で評価されているということだ。

ところが金は半導体産業などでも使われているような、現物の代表格だ。金の価格というものは通貨そのものなのだ。
今でこそ、兌換(金と通貨の交換)は保証されていないが、1971年8月にアメリカのニクソン大統領がドルと金の交換を止めた、と言うまでは兌換可能だった。
人類の長い歴史で基本的に通貨とは金だった。
経済規模が広がり、有限な金では間に合わなくなった。
しかしもっとも軍事力の強いアメリカの通貨は世界通貨として通用するので、ドルは基軸通貨として通用し続けていると言っていいと思う。

じゃぁ、金に投資するか?
いやいや、たしかに今の金相場の価格は異常だ。なので、私は結構プラチナを持っている。

もし、アメリカでトランプが大統領になり、不法移民をアメリカから追い払ったら、高い失業率が表面化し、アメリカ経済は不況に陥ると思われる。
それよりも前になにか起きるかもしれない。5月くらいまでは動きたくない。

私は昨年後半からアメリカへの投資は一切行っていない。
日本の相場も結構儲けたが、今のように誰もが投資と言っているとバブルを思い出し、金融商品はすべて売り払ってしまった。

 

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