森永さんが「書いてはいけない」という本を出されていて、今日届いたので読んだ。
森永さんは膵臓がんでご自分はもう長くないので、この本が最後だと書かれています。
この本の前に「ザイム真理教」という財務省の欺瞞を暴いた本を出されていて、なんと大手出版社から出すのを断られたので「三五シンシャ」発行、発売が「フォレスト出版」という変わった構成になっている。「書いてはいけない」も同様です。
なにごともオープンになりつあるこの時代に
- ジャニーズ問題
- 財務省の財政緊縮主義
- JAL123便の墜落事件
タブーを取り上げ、日本にはまだまだ闇のメカニズムがあると分析されている。
たしかに一般人から見てもジャニー喜多川さんが亡くなってからのマスコミの掌返し、安倍首相が亡くなってからの安倍派裏金問題、財務省のモリカケ問題はものすごーくおかしかった。
JAL123便も自衛隊機の話はアングラサイトにはいろいろ話が転がっていたが、森永さんは森永さんなりに調べて結論を出しておられる。
過去の話は興味ないかもしれない。
おそらく森永さんはわざと古いタブーを持ち出したのだと思う。
最近の話だと生々しくなるからだ。たとえば統一教会と自民党なんて取り上げられなかったのではないだろうか?
しかし、最後のほうに今の私達に密接に関係した話がいくつかありました。
小泉政権が郵政省を民営化したが、そのため簡易保険という金融業から切り離された物流会社の郵便局は立ちいかなくなっている、という単純な事実。
「新NISAだ」「貯蓄から投資だ」と言って国民を煽り、元本保証の郵便貯金から元本保証のない投資信託に誘導する。今の株式市場は史上最大のバブルであるから、やがて弾けて、その前にハゲタカファンドは売り抜けて国民から金を奪うだろう、という予想。
どちらもやはりおかしなことが多い。
郵便局は非効率で今後どうなるかと思ったら、突然、クロネコヤマトがメール便を郵便局に委託するという。
もともとヤマト運輸は郵便局のだらしなさに対抗するために宅急便を始めたのではなかったか?
もともと日本の株は低迷していたころは日銀が株の持ち合いに参加して底上げしていた。
それを売り払った話は聞かず、新NISAの投資の話はやたらと聞く。
日本株が出遅れているのは事実だが、日経平均がどんどん上がるのは解せない。ダメ企業もいっぱいあるのだから。
森永さんの本は、あらためて政府を信頼せずに自分で生きていかなきゃいけないということを教えてくれた。
ついでに書いておくが、アメリカ経済は本当にヤバい。
これでトランプが大統領になったら、メチャクチャになるのではないだろうか。
つまり。恐慌が起きても不思議ではない。
投資信託でオルカン(オールカントリー)なんてやっていても、中身はアメリカの株が多いから信じてはいけない。
私は円安であることもあり、すべてのドル建て投資信託は売った。