還暦を超えると普通の人が経験したであろうことは経験した気がします。
通勤電車に乗り、ほとんどの人が自分より年下であると気づくとおかしくてしょうがなくなります。
なぜならば、しかめつらしい顔をしている人は大事なことに気づいていないよな、と思うから。
会社での悩みなんて、会社を去ってしまえば幻想だと気づきます。
常識は嘘であることが多い
私は子供のころからおかしな子で「常識」をいつも疑っていました。
なぜならばちょっと考えるだけであてはまらないことが多いからです。
ところが世の中の大半の人は常識を信じています。
それは自分で調べて考え抜くより、ラクだからです。
常識は諺(ことわざ)の仮面を被ってやってくることが多いです。
「石の上にも3年」なんて愚の骨頂ですが、転職を押し止める時に周囲が言う言葉ですよね。その3年にはなーんの根拠もないのですが。。。
「努力は必ず報われる」が本当ならば、毎日、大汗かいて家の前に穴掘って埋めていればいいじゃないですか。
世の中のまったく目を向けていないところがないか
この記事を書いている今、ウクライナをロシアがいきなり侵略戦争をしかけるということが起きています。
この騒ぎで多少の関心は海外に向いていますが、ほとんどの人は俺の生活には関係ないと思っていることでしょう。
ウクライナが紛争状態だということは、すなわち、小麦の供給の大部分が止まり、小麦の値段がどんどん上昇します。
イギリスではすでにガス、電気代が倍近くに値上がりしています。
世界はこのように密接に関連しています。
とくに働くことに関しては安い日本での働き方で書いたように、英語か中国語を習得し、外資系企業で働くことで給料はあがります。物価が本社と違うからです。(すでにあまりにジャパナイズされた外資系はダメですが)
また、年功序列は海外には存在しませんから会社に貢献すれば給料はあがります。
外資系の募集が少ないため、話題にはなりませんが、世界と日本は密接に関連しているのですから目を向けようとしてもいいのではないでしょうか。
世の中は矛盾しているが気づかないことが多い
金融市場に「効率的市場仮設」という説があります。平たく言えば「市場は誰かが必ず矛盾に気づき、即座に市場の価格に反映されるからアノマリー(矛盾)などない」という説です。
これが正しいのであれば、市場のバブルも暴落も起きないことになります。
金融市場は人間の欲がぶつかりあう場です。だって不労所得を奪い合う戦場ですから。
そんなところで「合理的な人間が正しい判断のみをする」なんてあるわけないです。
ただ、コンピューターのせいでとても早く動いているから素人に手出しできないだけです。
「ヘッジファンド」とはそういう矛盾をついて儲けようという人々です。
ビジネスも矛盾を解決することは、とても儲かります。
自分の足元も目を向けていないところはないか
年をとってからわかることがあります。
人生で経験したことにムダがないのです。当時「こんなことをしていてなんになるんだ?」と思っていた無意味なことが後々、間接的にでも役にたつのです。
言い換えると自分の過去の経験を振り返ってみることは、とても大事なことであって、当時の感情のまま「役にたたない」と決めつけないことです。
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業記念講演で「点と点をつなげ」は人生の真理のひとつです。
先を読んで点と点をつなぐことはできません。
後からふり返って初めてできるわけです。
したがってあなたたちは、 点と点が将来どこかでつながると 信じなければなりません。
自分の勇気、運命、人生、カルマ、 何でもいいから、信じてください。
点がやがてつながると信じることで、 たとえそれが皆の通る道からはずれても、 自分の心に従う自信が生まれます。
これが大きなちがいをもたらしてくれるのです。
自分の経験した「点」群を前向きに見直して、つなげられる線はないか見つめることは、やるべきです。
暗黙のうちにラクをしようとしている自分に気づかない
これに気づいたのは友人に連れられてネットワークビジネスの参加者の大会を見に行った時でした。「よい商品を広めよう」と事実上のねずみ講が推奨されているわけですが、ホンネはその商品にコミットしているわけでもなんでもありません。胴元の会社が勧める商品をネットワークを流して売ってラクして上納金が欲しいという人々ばかりです。
本人達は真剣ですが、自分が働こうという気持ちは無意識なのか心の底にはないのです。
同様のことが年配の転職者にも言えます。しばしばネットの詐欺まがいの広告、例えば「年配の経験を生かして社長の右腕に」などとありますが、そこまでの能力があるならば、なぜ自分で起業して社長をやろうと思わないのでしょうか。
転職でおいしい仕事を探すことも同様です。能力があるのならば自分で会社を作ればいいのです。でも心の中のどこかで「そこまでできない」「そこまでしたくない」「もっとラクにカネを稼ぐ場があるハズだ」と思っているから転職エージェントの間をウロウロし、自分よりバカな役員の面接を卑屈に受けることを繰り返すわけです。
雇われ人だったら、たとえ役員であっても給料はしれています。
外資系大企業の平社員のほうが、はるかに給料高いですよ?
なので雇われ人に徹するなら、過去にもらった給料の金額なんぞ気にせず拾ってくれるところで素直に働けばいいと思うのですけれどね。仕事のパフォーマンスがよければ入社後、給料あがります。
みんなと同じことをやっていることが最も危険
本を読んだり、モノを考えない人は人生観(モノゴトの価値観)が小学生レベルのまま止まっている人が多いです。
自分をブランドモノで演出しようとしたり、異質なものを排除しようとしたり、先生や上司といった人に盲目的に従おうとしたりする自分に疑問を持ちません。
しかし、自分の価値は自分が決めるもので他人はそれほど自分に感心はないし、異質なものこそ価値があるし、権力は未来をなにも保証しないことは、ちょっと思考力があればわかることです。
まったく考えずにいい年になった人は多いし、所得には関係ないようです。タワマンに住んでマウントを取り合う家族なんて最たるものじゃないでしょうか。
対策
若いころから常識や年配の人のいうことを常に疑う。自分の経験をポジティブに捉え直してみる。
年配になればなるほど「自分で考えて自分の価値観をもつ」その価値観に従って「一人であろうが信じることをやり抜く」ということが人生のハッキング方法なのではないでしょうか。
Youtubeでオリラジの中田敦彦氏が真実をついたことをおっしゃっています。ぜひ、ご覧ください。