雑感(日記)

世界は自分の見たまま

黒崎さんというよくコメントをくださる方がおられ、その方のブログを拝見すると

他責=底辺」と書いておられる。

一度会って話がしてみたいのですが、世の中を動かしている原理です。
残念ながらほとんどの人が知りません。

このブログに書いたかどうか覚えていませんが、人って「自分が思ったままの人生」を歩むのです。

それこそ黒崎さんのほうが詳しいと思いますが、世界に「客観的事実」なんぞありません。
たとえば、私達はまさにそういう事実の世界にいます。

COVID-19に感染してインフルエンザより酷い病状になり後遺症も残る人もいます。
アメリカでは驚くべきことに「COVIDパーティ」なんてやらかして、わざと密になるパーティをやらかした人々もいるようです。ディープなイカれた野郎が結構いるドイツも似たことをやった人々がいるようです。
イギリスもドイツもロックダウンが再開しているようです。

一方、日本ではめちゃくちゃ気にしていて、テレビの情報を完全に鵜呑みにして自宅に引きこもって、律儀にマスクをして現実として感染していない人もいます。
しかしヨーロッパやアメリカの感染して症状が出ている人々に比べると、どうも日本は症状が出る人が少ないようには思えます。
なぜならば電車で通勤するというとてつもない危険を冒している人が東京には大量にいるのに、感染者はたいしていない。数百人であって数千人でも数万人でもない。
海外の報道とケタが違う。

これが今の現実です。

その中であいかわらず、自分は感染したくないという考え方の人もいます。
理解はできますが、未来を観た時、それは問題の先送りです。これだけポピュラーになった以上、いずれ感染します。その時に症状が出るか出ないかが問題です。

ここでいいたいのは、感染そのものについての議論ではなく、COVIDの問題の認識の仕方が人により違うのです。
ここに客観なんて存在するでしょうか?

客観という前に「すでに観点をもってしまっている」という事実に気づきましょう。

人は「因果関係」という表面上のストーリーを組み立てることをごく当たり前にやります。
しかし、因果で唱える原因は本当にあなたが考えているとおりでしょうか?
世の中にはカオスから生じる「バタフライ効果」のほうがむしろ多いのではないでしょうか。

因果関係を本当に「客観的」に、他の人が見えないさまざまな原因要素を並べることができる人は、すでに常人ではありません。
あなたや私のような凡人は自分の思考の裏付けのために客観的とか因果関係とかいう言葉を弄んでいるにすぎません。
周囲に賛同者が多いから、正しいように見えるだけで十分で、それが真実かなんて本当はどうでもいいでしょ?

そういう人が過去のデータをほじくり返すビッグデータなんて大好きなんですよ。
だって出てきたデータに基づいて行動計画を建てるなら、自分は責任取らなくていいもん。
会社ではそれでいいですが、自分の人生も同様のプアな思考で考えることは止めたほうがいいと思います。

仮にCOVID-19に感染したとしましょう。

その時に症状が出るか出ないかのロシアンルーレット(実弾を一個だけリボルバー拳銃に入れてリボルバーを回し、こめかみに銃口を当てて引き金を引くというクレージーなゲーム)をやっていることになります。

不幸にして症状が出てしまった時、「私は悪くない」と世間を恨むのか、「これもまた私である」と自分の一部として認識するのか、これでその人の生き方は変わります。

たまたまなのですが、曹洞宗を開いた道元禅師の生涯の映画を見ました。
道元は自らが釈尊の教えの正当である、と中国の宋時代に禅を持ち帰ります。
日本は鎌倉時代です。

禅の恐るべきところは「どんな人生上の現象もまず受け入れる」というところです。
道元が言っていることはきっと正しく、人はおのが人生の状態を受け入れなければ、なにも変わらないのだと思います。

そこで受け入れたから悟りを開けるとか考えない、私がよくいう「神と取引するべきではない」という考え方をします。
道元は「只管打坐」ただただ(尻の皮が剥けるくらい座れ)と言っておられます。

これこそが、今日の表題にした「世界は自分がみたまま」の境地だと思っています。

誰かになにかされた、という被害者意識はすごーくラクなのです。
それは起きた物事の責任を自分が取らなくていい。
これにあまりにも慣れてしまっている人は多数います。

でも人生の真実からどんどん遠ざかります。

あなたがいなければ、あなたの人生は存在しません。
ということは、あなたの人生はあなたが作っているのです。
「自分100%原因説」という説は極論です。親族の影響も受けるし、生まれた環境の影響も受けます。
しかし、生きていく上でこの考え方は役立ちます。

今のCOVID-19だって、多くの人に影響をもたらしています。
誰もが目にしている現象ですが、このウィルスのおかげで会社に行けなくなり、人とあえなくなり、勤めている会社の業績が悪化しているかもしれません。

その原因により、結果、あなたの人生は変化していませんか?

その変化はあなたが考えていたことと合致しませんか?

これが偶然でしょうか?

世の中を動かしている原理の大きな要素は、実は自分自身の中にあるのです。

自分の環境と自分を切り離して考えることが小学校から推奨されています。

しかし、それは自らの人生をコントロールできなくする危険な考えです。
言い換えると、あなたを操りたい誰かにとっては都合のいい考えですが、間違っています。

真実は自分の環境と自分は繋がっています。
そして人は「観点」からすでに主観的であり、自分の経験する現象もその観点によるのです。

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