起業

転職か起業か、って大間違い

引き続き45歳以上のリストラについて書きます。

しばしば「リストラされそうになったら転職か起業か」という記事を見ます。

これは非常にまずい考え方です。
なんでこういう発想になるかというと、クビになりそうだという現実を目の前にして対応策を考えてるんですよね。

だとすると私の経験からすると、どちらも失敗します。

考えてみてほしいんです。

転職の場合:

上場企業などだとリストラは新聞に載ります。こっそりなんて無理。
ネットでもニュースになります。
非上場でも同僚も応募しますから、倍率はあがります。
すると、あなたは「リストラされたから面接に来た人」と相手から見られています。
それだけであなたの実力は30%減で見られます。
おそらく「なぜここに応募しようとしているか」をしつこいくらい聞かれると思います。
ぶっちゃけ「負け犬を雇いたい会社はない」のです。

起業の場合:

多くの起業本が嘘を書いています。
「今の職場でのコネを元に起業しろ」

とんでもない間違いです。
ほとんどの場合、最初の年はいいですが、翌年は契約変更されます。
考えてみてください。
元社員に発注するって犯罪の温床なんですよ。
そしてあなたは大企業並みの料金請求をするから割高。
そのビジネスは続きません。
せっかくこう書いていても、みーんな「俺/私の場合は特別」と思うんですよねー。笑

「転職か起業か」どちらもが、なにかしたいという前向きな理由じゃなく、リストラされる対応策としての後ろ向きな理由だからうまくいかないのです。

転職したいなら自分でも業務以外の勉強をして「こういう仕事がしたい。多少、企業によって焦点がぶれていても対応できる」とスキルをとおして会社に貢献するべく動く。

起業したいなら何年も準備をしてから、です。とくにどうやって売るかは難問です。
多くの起業本がセールスについてはすっとぼけています。
難問ですから著者も自信をもって書けないんですよ。

アホな週刊誌のタイトルで洗脳されてはいけません。

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