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錯覚商法

詐欺はいけません。

しかし、しばしば詐欺罪とはどういうものかを知らないで「詐欺だ」「詐欺だ」と言っている光景をみます。
犯罪はその罪が成り立つための条件があります。(構成要件という)
詐欺罪の場合、欺罔(ぎもう)→錯誤→交付(処分)行為→財産の移転、が必要です。
つまり、
欺罔 = 誤解させる
錯誤 = 事実だと認識し
交付 = 金品移動
財産の移転 = 渡ってしまう

しばしばみなさんが、自分と思っていることと違うこと、たとえば製品が品質不良だった時に「詐欺だ」などといってますが、詐欺にはならないです。
売り手が意図的に誤解させていませんからね。

一方でこの詐欺罪の構成要件を知ると、世の中には大掛かりな詐欺が存在することに気づきます。
以前、書いた大手の塾などは
欺罔 = 自分のバカ息子・娘もここに入れたら成績があがると誤解
錯誤 = 優秀な生徒がいるから自分の子供も偏差値の高い学校にはいれるに違いない
交付 = 授業料払う
財産の移転 = 教師よりも建物や経営者に使われる

なんてやってます。
しかし、どんな塾だって「勉強は本人が頑張らないと無理ですから」と逃げます。

本当は受験勉強とは必要な量をこなして模擬試験て頭角を現していかないといけないわけで、指導可能ですよね。
ダイエットで食ったもの管理するのと同様に、今日、なにをやったか管理する塾があって不思議じゃないけど、大手はそんなことしない。
肝心なところを「本人の頑張り」としながら、「ウチから東大に○人合格しました」って言って授業料取ります。
林先生がいくら優秀でも、その授業だけ聞いていても効果はしれてる。
詐欺じゃないかと私は思います。

同じような商売は巷でいくらでも見つかります。

痩せると称してストレッチを太った芸能人にやらせているお店(スタジオっていうの?)の紹介番組がありました。
でもインストラクターの背中見たらどうみても筋トレやってる。
これだって本当は筋トレやらないと痩せてかっこいい体にならないことを本人はしっていて、自分の体を見せて効果のないストレッチを売って金を取る。
トレーニング器具そろえずに、ヨガマット何枚か並べればいいんですからお手軽。
詐欺じゃないかと私は思います。

マンションだってそうです。
どんな基礎工事をして、どういう建材使って、きっちり作っている証拠を提示、土地はどれくらいのメリットがあってだから価格は妥当、なんて説明している販売業者なんてないですよね。
大事な物件そのものの数字はいっさい説明しないで、イメージ広告ばかりやる。
内情を言いたくないのでしょう。
聞くところによると高層マンションは整備、取り壊す方法が現在はないそうです。原発と一緒。
業界あげての詐欺じゃないかと私は思います。

投資信託もそうですね。
欺罔 = 予想利回りなどというアテにならないものでカモを募る
錯誤 = 自分では稼ぐすべのない人がリスクを忘れて予想利回りを信じる
交付 = 投資信託を買う
財産の移転 = 儲かろうが儲かるまいが自分のご飯の手数料だけはしっかり抜き、元本割れ。「リスクがあると言ったよね」ですべての責任から逃げる

世の中の商売の中にはこのように理想をチラチラ見せなてイメージを喚起、そこにたどり着けるとは絶対に約束せずに効果のない商品、サービス売っているものって多いですよね。

みんな訴えようとも思わないくらい、見事に洗脳されています。
一方で同じように痩せるといっている健康食品は時々、検挙されていますね。
これも痩せればいいってもんじゃないんですが、なぜかみんなが痩せることを目標にしているので業者自身もおかしなことになっている。

当たり前と思わず、目標の結果がそれを買うことにより得られるのか、よく考えてみるべきです。

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