ビオトープ(BioTop)とはビオ=バイオ=生き物のトップ=住むところ、から発生した生き物が循環していている生態系を言うらしい。
日本ではスイレン鉢などに植物とバクテリアとメダカなんぞを揃えて、ほとんど餌なしで生きていける環境を言うようだ。
ある日突然、バリ島でもよく見かけるスイレン鉢にメダカを飼いたくなった。
そのつもりで巷の情報を集めると、どうやら流行っているらしい。
流行り廃りはどうでもいいけど、玄関先に小さな壺があるくらいなら、長い間面倒を見ていけそうなので始めてみることにした。
9月の初旬にこんなものを用意した。
なにかというと、洗濯機を置くキャスター付きの台に厚さ6ミリのアルミ板をセットしたものだ。
(アルミ板は業者に頼んで指定した大きさで切ってもらった。)
耐荷重300キロなのでビオトープを置いても大丈夫だろう。
こうしておかないと、ビオトープなどは100キロを超えるのでおいそれと移動できなくなる。
我が家の敷地は広くないので考えた上での対策である。
次に睡蓮鉢を探した。バリ島で見かけるような広くて開口している鉢がほしいのだが、なかなかない。
近所のホームセンターに行っても小さいものしかない。
常滑焼の製造会社の通販で、ようやくお気に入りの形のものを見つけた。
直径54センチ。これくらい大きいと壺の断熱性と水の容量で、夏でも水温は安定するだろう。
この鉢の縁の下に陶器用ドリル刃で穴を開けた。水をかけながら切削面が加熱しないようにするのがコツ。
ネットではまず見かけないが、水がオーバーフローしたらここから排水されるようにした。
メダカの大きさを考慮して3.4ミリの直径の穴を3個開けた。
おりからの台風シーズンで、この穴から水がどんどん排出された。
ちょうど雨が降り始めた。
ネットの記事や本をいろいろ調べたが、ちょっと邪道かもしれないけど、バクテリアの生成を促すためにバクテリア入りの土を買った。(2袋)
これは結構正解で、ソイルといいながら、3ミリくらいの粒子のものだし、農薬もないようだった。
水も澄んでいる。
そこにYahoo!で余っていたポイントでアナカリス、ナガバオモダカ、ヒメスイレンを買って植えた。
睡蓮の移植は面倒で、臭い土を全部洗い流し、長い根はハサミできって、上記ソイルを入れた鉢に植え替えた。
こうなった。
水の安定と植物の安定のため、このまま一週間放置。
暇なのでプランクトン育ててみようかと、こんなもの買ってみたけど、3日で臭くなったので捨てた。(失敗)
翌週、メダカ6匹とヤマトヌマエビ5匹を投入。
買ってきた生物はビニール袋に入っている。袋ごとこの壺にドボンし、一時間ほどかけて水温の違いをならす。
次に袋にグサグサ穴をあけ、じんわり水が混ざるのに30分ほどまかせる。
最後に袋から水と生物を全部、壺に入れて作業終了。
この方法は下の本に教えてもらった。(漫画なので読みやすいし作者の体験なので嘘がなく、おもしろかった)
ところが、、、
ヤマトヌマエビが一週間で全部いなくなった。
あわててネットで調べると、ヤマトヌマエビはすぐに脱走するらしい。
死体すらみあたらない。
ウチの周辺は野良猫が結構いるので、よい晩ごはんになったようだ。(失敗)
ミナミヌマエビのような小さいエビじゃないとビオトープには適さないようだ。
やってみてわかったことだ。
そこで今日は、チェリーレッドシュリンプを18匹、放流してみた。
見えないけどね。
そのうち赤く色が変わるそうな。
これからだんだん寒くなるけど、どうなるんだろう?