雑感(日記)

トランプは行き過ぎたグローバル化を是正するかもしれない

トランプ氏がアメリカの経済を最強にする、と言っているが、どうすればなるのかな?と考えてみた。

アメリカ企業の多くが工場を「人件費」の関係で海外にもっていっている。

それはすでに正しくない。

中国の人件費は安くはなくなっている。
そんなこと信じているのは、英語のわからない日本人経営者とマスコミだけだ。

アメリカ人に細かいものを作れないと、もし思いこんでいるなら大間違いだ。

細かいものの最右翼、パソコンの心臓部のインテルプロセッサーは完全にアメリカ製だ。
工場がどこにあろうが、それはインテルの工場だ。
理由は単純、そんな高度なCPUを作れる工場は他にないから。
2016年代のCPUには実に70億個のトランジスタが載っているといわれる。
日本人には作れないのが事実。
(すでに日本ではCPUをのっけるボードの設計すらアヤシイ)

90年台にアメリカ人はとっくに「トヨタ生産方式」は勉強した。
だからアメリカの工場は日本の大多数の工場よりも効率はいい。
なにしろ、四の五の言わずに決めたことはやるのがアメリカ人。

そして、アメリカの田舎、たとえばデトロイトなんて仕事がなくなったから人件費は相当に安いことは想像にかたくない。

今回の選挙の主導者は実はそういう田舎の白人の反乱と言っても過言ではない。

そして知的財産ではもともと世界一。

たとえば、こんなの。

リーバイスジーンズが正確に中国で作られて、正確にダメージ感を与えたものと、
本当のアメリカ産でラフにダメージを与えたものと、あなたはどちらが欲しいだろうか?
(999円のジーパン愛好家は置いておいて)

いくら日本産のデニムの品質がいいからといってそれはモノ自体の話。
帆布を染めたところから始まったアメリカの開拓時代を支えた衣料。リーバイスのウラに印刷された馬でジーパンをひっぱっても大丈夫、という伝説には勝てない。
言い換えるとどの番手で織られた布がいいのか、形はどうするのかはリーバイスというソフトウェアがなければ話にならない。

税制の見直しと補助金くらいでアメリカは蘇るのかもしれない。

中国が「世界の工場」となっているが、それが是正されるのはいいことだと思う。

そうだとすると、今後、日本では輸入産業が儲かるかもしれないな。

バカみたいにグローバル化、グローバル化が正義、って叫んでいる人がよくいるが、アメリカ自体も困っているのだ。
ましてや日本だって、多くの人が困ってて必ずしもグローバル化は正義じゃないもんな。

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