今でも圧倒的多くの日本人は「日本人はアジアで最高。ひょっとしたら世界で最高。東京は世界一の文化レベル」と信じているかもしれません。
心配なのは日本語という言語で鎖国状態におかれている日本人は、日本語を通してしか世界を理解できないということです。
だから「日本素晴らしい」「中国、韓国ひどい」と得た情報だけからだと判断せざるを得ないでしょう。
身近にアメリカ人、中国人などいないのではないですか?
だからいまだに日本の電気メーカーが最高だと思ってる。
情報機器に疎い人だと、マイクロソフトは日本の会社だし、パソコンは家電で有名な東芝、パナソニックが世界一だと思っているでしょう。
ましてや炊飯器なんか米を食べる国である日本製が最高だと信じているのではないでしょうか。
もちろん上記と正反対の環境にいる私からすると、同意できないことだらけです。(わからないので推測で書きました)
現実は、、、
知り合いの中国人はほとんど優秀です。日本の10倍いる国民の中から野球場のような試験会場で選抜試験を受け、勝ち残った人ばかりです。
外国語も普通、中国語、英語、日本語(ドイツ語、フランス語)が話せます。
考えることも合理的です。
アメリカ人は天才もいますがバカもいます。どちらも徹底しています。
その境界は実は紙一重だから、次々に新しいものがでるし、奇抜なものを世間は許容しています。
最近、中国でスマホで破竹の勢いのシャオミ(小米)が冗談半分で、炊飯器を作りました。
その炊飯器を作ったのは、日本の旧三洋電機の炊飯器部門の開発部長らしいです。(出典)
こう書くとすぐに、その開発部長めがけて「売国奴」などという人がいます。
これ、私はマジで意味がわからないです。
彼はパナソニックに「いらん」と烙印をおされたから、新天地を求めたにすぎません。
責を負うならば彼をクビにして生きていけなくしたパナソニックも責任を負うべきだし、
サンヨーを潰した経営者も責任を負うべきです。
大々的に新聞で報道されたのになにもしなかった政府も責任を負うべきかもしれません。
この人達全員「売国奴」ですか?
そこでいう「国」ってなんですか?
そして、そういう「売国奴」という人は日本の国益のためになにかしたのでしょうか?
まさか敵国を利する製品なんぞ、ただの一度も買ってないですよね?
ネットワーク機器、スマホ、ユニクロ、ニトリの家具なんかほとんど海外で作られていますが、持ってないですよね。
結局、考えが浅い、甘いのです。
なにも考えないで、わかりやすい人、それも最も弱い人に罵声をあびせて恥ずかしくないのでしょうか?
そんな下品なことばかりしているから「ヘイトスピーチ法案」なんていうみっともない法律までできたのに、まだわからないのでしょうか。
長谷川豊さんがご自分のブログで「ノイジーマイノリティ」という言葉を使っておられました。
ネットで持論をあちこちにばらまいているから多数意見に見えるが、実はごくごく少数のバカ者だということです。
ということで右翼めいた意見に気をつけた後、
しばしば日本で「外資系企業」という言葉を遣います。
これ、「日本以外企業」という以上の意味をもちません。
ものすごく大雑把なくくりですね。
世界を英語で眺めます。
すると国境が極めてあいまいなことに気づきます。
英語だから欧米が関係しているなんてことはありません。
マレーシアと貿易(商品を売買)するのも英語です。
中国と貿易するのも英語です。
英語は世界共通の言語である事実は曲げられません。
英語で発信されたもののみが、世界の人が読むことができます。
たとえばここにシンガポールの新聞があります。
世界を旅行したり、こういう新聞を読むと、そこで生きている人の息吹を感じます。
場所、場所に応じた価値感を知ることができます。
だんだん、「日本最高」という言葉を支える価値感に疑問が生じます。
その時、新しい価値感が新しいビジネスを産みます。
たとえば中国の工業力のハイエンドはなにか、と正しく理解することが世界でビジネスをする第一歩ではないでしょうか?
ロクな船を作れなくなっている三菱重工を、10年前からまともな車を作れない三菱自動車を信じていることこそが愚かなことです。
予言しておきますが、4K, 8Kテレビで日本企業は撤退することになるでしょう。
それくらい東南アジアの技術は日本と同等、もしくは優れています。
技術者の大半はアメリカの大学で東大より高度な教育を受けていて、人脈ももっている事実を忘れちゃいけません。